HAJIME 高性能デスクトップレーザー加工機 製品詳細 | 販売代理店 i-MAKER

HAJIME CL1 PLUSは最高レベルの加工精度と圧倒的に簡単なインターフェース、高い安全性を実現したデスクトップタイプのレーザー加工機です。アクリルから木材、ステンレスへのマーキング(※要マーキング剤)まで幅広い素材に対応しています。一台でものづくりの幅が大きく広がります。

Form3プリントレビュー]Tough 1500でカラビナを3Dプリントするとどうなるのか?

カラビナをTough1500で3Dプリントする理由

光造形3DプリンターであるForm3を使用して身近にあるものを3Dプリントしていきながら、Form3の最適なプリント方法や新たな発見が見つかるプリントレビューです。

Form3は、用途によって様々な材料で3Dプリントすることができます。
プリント方法も色々選ぶことができます。
プリントしたいものによって、どの材料を選んだら良いのかが分からない場合や、形状や機能により仕上がり具合が想像できない場合のプリント方法のヒントとして参考にしていただけます。

今回のプリントレビューはForm3の材料の中からTough 1500 Resinを使用してプリントします。
カラビナは、楕円形で一部に開閉できる機能の付いた金属リングです。主に登山道具やクライミング用としての用途が主流ですが、アクセサリー用としても使用されることが多いです。
カラビナは、開閉したリングに物を通したり、引っ掛けて使用します。物を掛けるのでリング自体に強度が必要です。また、今回3Dプリントをするカラビナは一体型で開閉ができる形状なので、押して開くための素材の柔軟性が必要です。

Tough 1500はレジンの中でも弾力性や剛性があり丈夫な材料です。
この特長を3Dプリントで表現するためにTough 1500レジンを使用します。
Tough 1500レジンについて、詳しく説明していきます。

Tough 1500 Resinとは?

Tough 1500レジンの特長

Tough 1500レジンの特長として、以下があげられます。

・柔軟性と剛性を併せ持つ高強度レジンで汎用性がある
・繰り返しのたわみや折り曲げでも元に戻り、衝撃強度が高い
・熱可塑性樹脂のポリプロピレンの強度と硬さを再現したレジン
・しなやかで滑らかな質感

向いているプリントと不向きなプリント

[向いているプリント]

・バネ
・治工具
・ヒンジ
・スナップフィット
・コネクタ など

[不向きなプリント]

・繊細な特長を持つ造形
・高温環境で使用するもの

◆ Form3のTough Resinの種類 ◆

Form3のTough Resinには、3種類あります。
ABSの持つ強度と柔軟性をバランスよく備え、高い強度を持つTough 2000
歪みに対する耐衝撃性が高く、剛性と可撓性を両方兼ね備えたDurable Resin
その中間で弾力性があり丈夫で、汎用性があるTough 1500 Resinがあります。
今回はその中からTough 1500を使用してプリントします。

3Dプリントするもの

カラビナのサイズと3Dデータ

今回3Dプリントするカラビナの形状とサイズです。

[サイズ]44.9mm(縦)×88.7mm(横)×10mm(高さ)

3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。 

使用する3Dプリンター

使用する3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。

Blenderで作製した3Dデータを、Form3専用ソフトウェア PreFormでプリント設定をしてプリントします。PreFormでは、プリントするデータのプリント方向、サポートの付け方、積層ピッチ等の設定をすることができます。

3Dプリント結果

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

一部今回のプリントでは無い物も含まれています

Form3で3Dプリントが終了したところです。この後洗浄をして、乾燥後に二次硬化をしていきます。

カラビナ全体の仕上がり

・全体的に滑らかにプリントできている
・素材の弾力性が感じられる

寸法精度

[プリントサイズ]44.9mm(縦)×88.7mm(横)×10mm(高さ)

・縦 −2.1mm
・横 −1.7mm
・高さ 寸法通り

全体的に造形が少し縮んだ

注目の特長とポイント

◾️表面の仕上がり

・全体的に滑らかな仕上がり、さらっとしてきれいな表面
・側面に積層跡が少し見られる
・カーブがきれいに出ている

◾️直付面の仕上がり

・直付表面が少し広がった
・直付表面は滑らかな仕上がり
・直付プリントだったが、造形への影響も少なかった

◾️パーツごとの仕上がり

カラビナの開閉部分

・開閉部はくっつかずに、隙間のある状態のままプリントができた
・開閉部の上部分が一部変形してしまった

内側の文字部分

・凹んだ文字データだったが、埋まることなくきれいな凹凸に仕上がった
・細いラインの文字だったが、高精細にプリントできた

プリント方法について

今回の3Dプリントの設定内容になります。

Preformでのプリント設定

◾️サポート設定 直付プリント(サポート材なし)

◾️積層ピッチ 50ミクロン

◾️二次硬化の設定  70℃  60分 ※Tough 1500は二次硬化をすることでより強度が出ます

◾️プリント設定画面

プリント時間 レイヤー数 ボリューム Total材料コスト 1個あたりのl材料コスト
2h27m 200層 11.33ml 1個=247円 1個=247円

機能面のプリント結果

Tough 1500の特長である弾力性と強度が、カラビナの機能をどこまで表現できているのかを検証していきます。

カラビナを開閉してみました。

触った印象は、柔軟性のある動きが感じられます。
押して手を離しても元の形状に自然と戻ります。
柔らかすぎず、硬さも適度にあります。

機能面としても問題なさそうです。

まとめ

「カラビナをTough 1500 Resinで3Dプリントするとどうなるのか?」

3Dプリントの仕上がり

⚫︎滑らかな表面に仕上がる
⚫︎直付でもそこまで大きな影響も無くプリントができる
⚫︎カーブや文字の繊細な表現もきれいに3Dプリントできる

機能面について

⚫︎Tough 1500の持つ柔軟性により、開閉がスムーズにできる
⚫︎繰り返しのたわみにも耐えられて形状も維持できる
⚫︎折れない硬さと強度がある

Tough 1500 Resinでカラビナを3Dプリントすると、カラビナの機能面を素材感で再現することができます。
繰り返しのたわみや折り曲げでも元に戻るという性質を表現することができます。更に、衝撃強度が高いので簡単に折れることもありません。機能性だけでは無く表面の仕上がりも滑らかで、バランスの取れたレジンと言えます。

材料による仕上がりの比較として、光造形3DプリンターForm3レビュー【機能編 カラビナ: グレイレジンもぜひ参考にしてみて下さい。

[Form3プリントレビュー]Tough 1500でバッグホルダーを3Dプリントするとどうなるのか?

バッグホルダーをTough1500で3Dプリントする理由

光造形3DプリンターであるForm3を使用して身近にあるものを3Dプリントしていきながら、Form3の最適なプリント方法や新たな発見が見つかるプリントレビューです。

Form3は、用途によって様々な材料で3Dプリントすることができます。
プリント方法も色々選ぶことができます。
プリントしたいものによって、どの材料を選んだら良いのかが分からない場合や、形状や機能により仕上がり具合が想像できない場合のプリント方法のヒントとして参考にしていただけます。

今回のプリントレビューはForm3の材料の中からTough 1500 Resinを使用してプリントします。
バッグホルダーとは、荷物の入っている重い袋や箱等を運ぶ時に、紐やバンドをフック部分にかけて持ち運びやすくするための道具です。

なぜTough 1500(タフ1500)レジンで3Dプリントするのかというと、バッグホルダーには重い荷物を持ち運ぶための重さに耐えられる強度が必要になります。
Tough 1500はレジンの中でも弾力性や剛性があり丈夫な材料です。
この特長を3Dプリントで表現するためにTough 1500レジンを使用します。
Tough 1500レジンについて、詳しく説明していきます。

Tough 1500 Resinとは? 

Tough 1500レジンの特長

Tough 1500レジンの特長として、以下があげられます。

・柔軟性と剛性を併せ持つ高強度レジンで汎用性がある
・繰り返しのたわみや折り曲げでも元に戻り、衝撃強度が高い
・熱可塑性樹脂のポリプロピレンの強度と硬さを再現したレジン
・しなやかで滑らかな質感

向いているプリントと不向きなプリント

[向いているプリント]

・バネ
・治工具
・ヒンジ
・スナップフィット
・コネクタ など

[不向きなプリント]

・繊細な特長を持つ造形
・高温環境で使用するもの

◆ Form3のTough Resinの種類 ◆

Form3のTough Resinには、3種類あります。
ABSの持つ強度と柔軟性をバランスよく備え、高い強度を持つTough 2000
歪みに対する耐衝撃性が高く、剛性と可撓性を両方兼ね備えたDurable Resin
その中間で弾力性があり丈夫で、汎用性があるTough 1500 Resinがあります。
今回はその中からTough 1500を使用してプリントします。

3Dプリントするもの

バッグホルダーのサイズと3Dデータ

今回3Dプリントするバッグホルダーの形状とサイズです。

[サイズ]84.5mm(縦)×120mm(横)×15mm(高さ)

3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。 

使用する3Dプリンター

使用する3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。

Blenderで作製した3Dデータを、Form3専用ソフトウェア PreFormでプリント設定をしてプリントします。PreFormでは、プリントするデータのプリント方向、サポートの付け方、積層ピッチ等の設定をすることができます。

3Dプリント結果

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

一部今回のプリントではない物も含まれています

Form3で3Dプリントが終了したところです。この後洗浄をして、乾燥後に二次硬化をしていきます。

バッグホルダー全体の仕上がり

・全体的に滑らかにプリントできている
・曲線やカーブもきれいにプリントできている
・造形に重みがありずっしりとしている
・造形自体は硬いが、弾力性も感じられる

寸法精度

[プリントサイズ]84.5mm(縦)×120mm(横)×15mm(高さ)

・縦 +0.3mm
・横 −4.7mm
・高さ +0.6mm

全体的に少し歪んだ

注目の特長とポイント

◾️表面の仕上がり

・全体的に滑らかな仕上がり、さらっとした表面
・側面表面とフック部分に積層跡が見られる
・持ち手の内側部分のカーブがきれいに出ている

◾️直付面の仕上がり

・プリントの影響で、直付表面が全体的に広がった
・フック部分の造形が広がり、レジンが溜まり溝が埋まってしまった

◾️パーツごとの仕上がり

・文字のプリントの仕上がりは、全体的に少し広がってプリントされている
・aやeの空洞部分が少し埋まっている
・持ち手部分は、手のあたりが滑らかで高精細にプリントできている
・溝の内側表面がとても滑らかな仕上がり

※注意点として、溝部分に溜まっていたレジンの洗浄が足りていなかった為、そのまま残ってしまった。
きちんと洗浄できていないと、写真の様にそのまま硬く固まってしまいます。( 溝の光沢部分)
二時硬化前に、しっかり洗浄をして拭き取り、乾燥させることをおすすめします。

プリント方法について

今回の3Dプリントの設定内容になります。

Preformでのプリント設定

◾️サポート設定 直付プリント(サポート材なし)

◾️積層ピッチ 50ミクロン

◾️二次硬化の設定  70℃  60分 ※Tough 1500は二次硬化をすることでより強度が出ます

◾️プリント設定画面

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
6h12m300層58.44ml1個=1,274円1個=1,274円

プリント適性で、カップが検出されました。造形の中に凹みのある箇所があります。
今回は修正せずにそのまま直付プリントにしています。

機能面のプリント結果

機能性の再現度は?

Tough 1500の特長である弾力性と強度が、バッグホルダーの機能をどこまで表現できているのかを検証していきます。

バッグホルダーを実際に握ってみました。

持った印象は、ずっしりした重さのある造形に仕上がっています。
握った感じは、硬さもありますが弾力性も感じられます。

次に、強度面での検証をしてみました。
バックホルダーの機能であるフック部分に荷物を掛けてみました。

重たい荷物でも問題なく持ち上げることができました。強度面でも問題なさそうです。

まとめ

「バッグホルダーをTough 1500 Resinで3Dプリントするとどうなるのか?」

3Dプリントの仕上がり

⚫︎全体的に滑らかな表面に仕上がる
⚫︎直付でもプリントはできるが、表面に広がりが出てしまう恐れがある
⚫︎細かい凹凸や溝の多い造形の場合には、プリント時の影響によりレジンが溜まってしまう場合がある

機能面について

⚫︎ポリプロピレンの強度と硬さが3Dプリントで表現できている
⚫︎柔軟性と剛性により、硬いだけではなく弾力性も感じられる
⚫︎造形自体も厚みがあり、可撓性が高いので簡単に折れない

今回のプリントで気付いたことは、Tough 1500 Resinは、表面の仕上がりがただ硬いだけでは無く、しなやかな柔軟性も表現できる材料であることです。この質感を表現できるのもTough 1500 Resinの強みです。
弾力性があり強度もある材料なので、バネや治工具に向いています。機能性のあるプロトタイプの作製にも向いている材料になります。

以前同じ造形で3Dプリント検証をした、スタンダードレジンのグレイレジンと比較すると、造形の繊細な表現や仕上がりはグレイレジンの方が高精細に3Dプリントができていました。機能面や造形の質感の表現は、Tough 1500 Resinの方が良く3Dプリントができています。材料による特長が良く見える結果でした。

材料による仕上がりの比較として、光造形3DプリンターForm3レビュー【機能編 バッグホルダー : グレイレジンもぜひ参考にしてみて下さい。

[Form3プリントレビュー ]Tough 1500でトングを3Dプリントするとどうなるのか?

トングをTough1500で3Dプリントする理由

光造形3DプリンターであるForm3を使用して身近にあるものを3Dプリントしていきながら、Form3の最適なプリント方法や新たな発見が見つかるプリントレビューです。

Form3は、用途によって様々な材料で3Dプリントすることができます。
プリント方法も色々選ぶことができます。
プリントしたいものによって、どの材料を選んだら良いのかが分からない場合や、形状や機能により仕上がり具合が想像できない場合のプリント方法のヒントとして参考にしていただけます。

今回のプリントレビューはForm3の材料の中からTough 1500 Resinを使用してプリントします。
なぜTough 1500(タフ1500)レジンで3Dプリントするのかというと、トングの持つ機能性を表現するためです。
トングは、軽い力で物を挟んだりつかむという機能があります。
今回3Dプリントするトングは一体型になります。繰り返し挟む動作をするために、素材の持つ柔軟性と剛性、強度が必要です。
Tough 1500はレジンの中でも弾力性や剛性があり丈夫な材料です。
この特長を3Dプリントで表現するためにTough 1500レジンを使用します。
Tough 1500レジンについて、詳しく説明していきます。

Tough 1500 Resinとは? 

Tough 1500レジンの特長

Tough 1500レジンの特長として、以下があげられます。

・柔軟性と剛性を併せ持つ高強度レジンで汎用性がある
・繰り返しのたわみや折り曲げでも元に戻り、衝撃強度が高い
・熱可塑性樹脂のポリプロピレンの強度と硬さを再現したレジン
・しなやかで滑らかな質感

向いているプリントと不向きなプリント

[向いているプリント]

・バネ
・治工具
・ヒンジ
・スナップフィット
・コネクタ など

[不向きなプリント]

・繊細な特長を持つ造形
・高温環境で使用するもの

Form3のTough Resinの種類

Form3のTough Resinには、3種類あります。
ABSの持つ強度と柔軟性をバランスよく備え、高い強度を持つTough 2000
歪みに対する耐衝撃性が高く、剛性と可撓性を両方兼ね備えたDurable Resin
その中間で弾力性があり丈夫で、汎用性があるTough 1500 Resinがあります。
今回はその中からTough 1500を使用してプリントします。

3Dプリントするもの

トングのサイズと3Dデータ

今回3Dプリントするトングの形状とサイズです。

[サイズ]33mm(幅)×87mm(縦)×14mm(高さ)

3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。 

使用する3Dプリンター

使用する3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。

Blenderで作製した3Dデータを、Form3専用ソフトウェア PreFormでプリント設定をしてプリントします。PreFormでは、プリントするデータのプリント方向、サポートの付け方、積層ピッチ等の設定をすることができます。

3Dプリント結果

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

一部今回のプリントではないものも含まれています

Form3で3Dプリントが終了したところです。この後洗浄をして、乾燥後に二次硬化をしていきます。

トング全体の仕上がり

・全体的に滑らかできれいにプリントできている
・細かい段差まで繊細な仕上がり
・角の精度が高い

寸法精度

[プリントサイズ]33mm(幅)×87mm(縦)×14mm(高さ)

・幅 寸法通り
・縦 +0.7mm
・高さ 寸歩通り

縦に少し歪んだ

注目の特長とポイント

◾️表面の仕上がり

・全体的にとても滑らかな仕上がり、表面がツルツルしている

◾️直付面の仕上がり

・プリントの影響で、直付表面が全体的に少し広がった

◾️パーツごとの仕上がり

・トング上部は少し積層跡が見られるが、きれいな円形に仕上がっている
・トング先端は内側まで滑らかで高精細

プリント方法について

今回の3Dプリントの設定内容になります。

Preformでのプリント設定

◾️サポート設定 直付プリント(サポート材なし)

◾️積層ピッチ 100ミクロン

◾️二次硬化の設定  70℃  60分 ※Tough 1500は二次硬化をすることでより強度が出ます

◾️プリント設定画面

一部今回のプリントではないものも含まれています
プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
1h40m140層12.34ml2個=269円1個=134.5円

機能面のプリント結果

機能性の再現度は?

Tough 1500の特長である弾力性が、トングの機能をどこまで表現できているのかを検証していきます。

トングを持って実際に動かしてみました。閉じてみます。

スムーズに閉じることができました。とても柔軟性があります。
手を離しても、元の形状に広がって戻っていきます。

トングを触った感じはとてもしなやかで、簡単に曲げることができます。
柔軟性があるので、折れることは無く元に戻すことができます。

次に実際に物を挟んでみます。

スムーズに物を挟んで持ち上げることができました。
トングの機能としても問題なく使用できました。

まとめ

「トングをTough 1500 Resinで3Dプリントするとどうなるのか?」

3Dプリントの仕上がり

⚫︎全体的に滑らかな表面に仕上がる
⚫︎造形の歪みも少なく、プリントの精度も高い
⚫︎直付プリントでもプリントできる
⚫︎積層ピッチが100ミクロンでもきれいな造形に仕上がる


機能面について

⚫︎柔軟性と剛性により、トングの持つ挟むという機能を3Dプリントで表現できる
⚫︎繰り返しの動作でも元の形状に戻すことができる
⚫︎柔軟性により軽い力で簡単に物を挟むことができる
⚫︎可撓性が高いので簡単に折れない

今回のプリントは、Tough 1500 Resinの特長がよく分かるプリント結果でした。
弾力性と強度が必要な場合に最適な材料です。
以前レビューをした、グレイレジンは高精細な仕上がりが特長でしたが、Tough 1500はより機能面の表現に適している材料と言えます。

材料の比較として、光造形3DプリンターForm3レビュー【機能編 トング : グレイレジンもぜひ参考にしてみて下さい。

光造形3DプリンターForm3レビュー【応用編 ワイングラス : クリアレジン】

光造形3DプリンターForm3レビュー応用編です。「ワイングラス」を3Dプリントします。
光造形3Dプリンターで、カップ形状を3Dプリントするとどうなるのか?
表面のテクスチャのディティールはどこまで綺麗に仕上がるのか?
を検証していきます。

前回に続き、スタンダードレジンの材料であるクリアレジンを使用して3Dプリントをしていきます。
ワイングラスは主に、ワインを注ぐボウル、ボウルを支えるステムと呼ばれる脚、グラス全体を支えるプレートと呼ばれる底のパーツからできています。
今回3Dプリントするワイングラスは、クリアレジンでの3Dプリントレビューの中でも特に難しい形です。
底から伸びるステムの先にボウル部分のカップ形状があります。プリントは逆さまに造形されていきますので、光造形の形状としてはかなり不安定な造形になっています。
ワイングラスを3Dプリントしていきながら、カップ形状の場合のプリント方法や仕上がりを検証していきましょう。

プリントする形状とサイズ

こちらは3Dプリントするワイングラスの3Dデータになります。
3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。 

サイズ : 59.5mm(縦)×59.5mm(横)×153.4mm(高さ)
グラスの縁の厚さ : 0.7mm

使用する光造形3Dプリンターと材料

今回使用する光造形3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。
ソフトは、Form3の専用ソフトウェア PreFormを使用します。
PreFormでは、プリントするデータ、プリント方向、サポートの付け方を設定することができます。
光造形3Dプリンター用の材料はForm3専用スタンダードレジンのクリアレジンを使用します。

3Dプリントで検証したい内容

【検証1】表面ディティールの仕上がり

検証一つ目の内容は、表面ディティールの仕上がりです。
3Dデータのワイングラスがどこまで再現できているのかを検証していきます。

【検証2】カッピングの影響は出るのか?

検証二つ目は、カッピングの影響は出るのか?です。
Form3の光造形法で空洞のある造形を3Dプリントする場合に、注意しなければならない現象に「カッピング」というものがあります。
先程もお伝えしたように、今回のワイングラスはとても難しい形状です。

[カッピングの影響について]

細いステム(脚)の先に大きなボウル(カップ)があります。
カッピングの影響が最も出るボウル部分(カップ形状)がプリントの最後にきているので、造形が支えられるの かどうかと、圧縮による造形への影響が考えられます。

[カッピングを防ぐ為の方法

カップ自体にカッピングを防ぐための小さな穴を開けます。
それにより、プリント時の圧迫による空気の逃げ場を作ります。

こちらのデータは、カップの側面に穴を開けたものです。

側面に穴があるのが見えます。
こちらの3Dデータでプリントをしてカッピングの影響を検証してきます。


※カッピングに関しては、光造形3DプリンターForm3レビュー【カップ編:グレイレジン】で詳しく説明していますのでぜひ参考にして下さい。

PreFormのプリント設定

サポート設定と積層ピッチ

サポート設定は、直付プリント(サポート設定なし)
積層ピッチは、100ミクロン
でプリントしていきます。

こちらがPreFormでのプリント画面になります。この内容で3Dプリントをしていきます。

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
6h45m1534層18.62ml1個=350円1個=350円

右側のプリント適性でエラーが出ています。
❶ワイングラスの裏の底の中心が内側に凹んだ形状になっています。今回は直付でのプリントで検証
していきますので、このままプリントします。
❷カップが検出されています。ボウルの内側の下部分とプレートの内側部分です。
こちらもこのままのデータでプリントを進めていきます。

プリント結果

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

●ボウル側面にカッピング現象が出てしまった。
●プリント時の空気圧により造形に亀裂が入ってしまった。
●圧縮によるボウル部分の積層跡が目立つ。
●プレートとステム部分はきれいにプリントできている。


プリント結果として、
カッピングの影響が造形に大きく出てしまった。
カッピングを防ぐために開けた4個の空気穴もプリントの圧縮により潰れてしまった。

今回の結果を踏まえて、カッピングを防ぐ為に3Dデータを修正して再度プリント検証をしてみます。

【再検証】カッピングの影響を考えた3Dデータの修正

カッピングの影響を考えてボウルの側面に空気穴を開けてみましたが、空気がうまく抜けずに造形が大きく歪み亀裂が入りました。
今回は空気穴の位置を変えて検証してみます。側面では無く、ボウルの付け根部分に空気穴を4個開けて影響を見てみます。

こちらが3Dデータになります。

横から見ると、空気穴はボウルの中心から斜めに開けていて、ステムの側面に
空気が抜けるようにしています。
この内容で3Dプリントをしていきます。

こちらがPreFormでのプリント画面になります。
この内容で3Dプリントをしていきます。

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
5h14m1534層18.60ml1個=350円1個=350円

2回目のプリント結果

それでは、2回目の3Dプリントの結果を見ていきましょう。
今回は、大きな破裂も無く3Dプリントできています。
検証結果を順番に見ていきましょう。

プリントが終了した所
この後洗浄をしていきます

【検証1】表面ディティールの仕上がり

●3Dデータ通りにプリントできている。
●表面全体の仕上がりは、滑らかで高精細にプリントできている。
●1回目のプリントよりも造形の歪みが少ない。
●ステムの表面がとても滑らか。


積層表面と内側

●ボウル部分と底部分の積層跡が見える。
●ボウルの内側も滑らかにプリントできている。

[寸法結果]

サイズ : 59.5mm(縦)×59.5mm(横)×153.4mm(高さ)

3Dプリント後のサイズ
幅 : +0.6mm
高さ : −0.2mm
全体的に少し歪みました。

検証2】カッピングの影響は出るのか?

カッピングの影響を見ていきます。
左がプリント1回目、右が修正したプリント2回目になります。
カッピングの影響、造形の歪み、積層跡を比べてみても、2回目はとてもきれいにプリントできているのが分かります。

●一部側面が欠けてしまった。
●プリント時の圧縮は、そこまで造形に影響しなかった。
●空気穴部分も高精細にプリントできた。

応用編 ワイングラス クリアレジン 3Dプリントまとめ

今回は、応用編 ワイングラスをテーマにクリアレジンを使用して光造形3Dプリンターで3Dプリントしてみました。
検証結果をまとめると、

●表面テクスチャとディティール
表面の仕上がり : 全体的に滑らかな仕上がり。特にステム(脚)部分のディティールが高精細。
ワイングラスの形状 : 支えが少ないカップで難しい形状だったが、歪み少なくきれいにプリントできた。
グラスの縁の厚み : 0.7mmと非常に薄い形状だが、きれいにプリントできた。

●カップ症状の影響
3Dデータの修正 :カッピングを防ぐ為に空気穴を開ける場合は、カップ形状の側面に空気穴を開けるよりもカップの始まり部分に空気穴を開けたほうが造形には影響しにくいことが分かった。
サポート設定 : 直付でプリント成功。
カップ症状 : グラスのカップ形状部分に圧迫による影響が少し見られた。

今回のような、支えが少なく不安定なカップ形状の場合は、カッピングの影響を防ぐ為に、予め3Dデータを修正する必要があります。今回は直付での3Dプリントのみで検証しましたが、サポートをつけることも考慮してみても良いかと思います。その造形に適切なプリント方法を検証していくと3Dプリントの新たな発見があるかもしれません。

●クリアレジンについて
透明性を試すのに最適な材料であるクリアレジン。100万円以下の光造形3Dプリンターの中でもクリアの表現ができるのはForm3だけです。内部のディティールまでをここまで高精細に3Dプリントできるのが強みです。

同じ造形を別の材料で3Dプリントして比較してみると材料の持つ特性が更に良く見えてきます。
Form3は、材料によっても様々な表現方法が可能になる光造形3Dプリンターと言えます。

EASY MOLD 卓上射出成型機|販売代理店 i-MAKER

EASY MOLDは手軽に射出成形が利用できる卓上型の射出成型機です。射出成形はプラスチック加工の王様ともいえる加工技術で、加熱して溶かしたプラスチックを型に流し込み、冷やして固める技術です。EASY MOLDは3Dプリンターで作られた樹脂型や、アルミ型を使用することで、手軽にオフィスなどで射出成形品を作ることができます。

光造形3DプリンターForm3レビュー【応用編 ビールジョッキ : クリアレジン】

光造形3DプリンターForm3レビュー応用編です。「ビールジョッキ」を3Dプリントします。
光造形3Dプリンターで、カップ形状を3Dプリントするとどうなるのか?
表面のテクスチャのディティールはどこまで綺麗に仕上がるのか?
を検証していきます。

スタンダードレジンの材料であるクリアレジンを使用して3Dプリントをしていきます。
前回からのボトルのカップ形状に続いて、ビールジョッキを検証します。
ビールジョッキは、別称ビアジョッキとも呼ばれています。厚手のガラス製が一般的によく知られています。
光造形3Dプリンターで、空洞のあるカップ形状をプリントする場合の方法や、3Dプリントのディティールの仕上がりを検証していきましょう。

プリントする形状とサイズ

こちらは3Dプリントするビールジョッキの3Dデータになります。
3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。 

サイズ : 60.5mm(縦)×80.8(横)×98mm(高さ)

使用する光造形3Dプリンターと材料

今回使用する光造形3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。
ソフトは、Form3の専用ソフトウェア PreFormを使用します。
PreFormでは、プリントするデータ、プリント方向、サポートの付け方を設定することができます。
光造形3Dプリンター用の材料はForm3専用スタンダードレジンのクリアレジンを使用します。

3Dプリントで検証したい内容

【検証1】表面ディティールの仕上がり

検証一つ目の内容は、表面ディティールの仕上がりです。
3Dデータの造形がどこまで再現できているのかを検証していきます。
今回3Dプリントするビールジョッキは、表面に凹凸があり、大きな取手がついているのが特徴です。
カップの厚みは前回のボトルよりも厚く、3.7mmになっています。厚みがあり造形が大きい分、重厚感のある造形になっています。

【検証2】カッピングの影響は出るのか?

検証二つ目は、カッピングの影響は出るのか?です。Form3の光造形法で空洞のある造形を3Dプリントする場合に、注意しなければならない現象でカッピングというものがあります。
今回のビールジョッキは中が空洞になっていますので、カッピングがどこまでプリントに影響するのかも検証していきます。
※カッピングに関しては、光造形3DプリンターForm3レビュー【カップ編:グレイレジン】で詳しく説明していますのでぜひ参考にして下さい。

PreFormのプリント設定

サポート設定と積層ピッチ

サポート設定は、直付プリント(サポート設定なし)
積層ピッチは、100ミクロン
でプリントしていきます。

こちらがPreFormでのプリント画面になります。この内容で3Dプリントをしていきます。

プリント時間 レイヤー数 ボリューム Total材料コスト 1個あたりのl材料コスト
7h30m 980層 80.67ml 1個=1,517円 1個=1,517円

カップ症状が検出されました。
このまま直付で3Dプリントをしてカップ症状の影響を検証していきます。

プリント結果

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

【検証1】表面ディティールの仕上がり 結果

●表面全体の仕上がりは、とても滑らかで高精細なプリント。
●表面の凹凸もきれいにプリントできた。
●ビールジョッキの取手は、一部積層跡が目立つ。
●取手の角の精度が高い。

積層表面

●側面の凹凸面に積層跡が出た。
●凹凸の無い反対側の側面の方が積層跡が少ない。
●カップの内側は底までとても滑らかににプリントできた。

[寸法結果]

サイズ : 60.5mm(縦)×80.8(横)×98mm(高さ)

3Dプリント後のサイズ
縦 : −2.1mm
横 : +1.1mm
高さ : −1.5mm
全体的に造形が歪んだ。

検証2】カッピングの影響は出るのか?

カッピングの影響を見ていきます。
大きな破損等のカッピング症状は見られませんでしたが、圧迫による影響で造形の歪みが少しありました。

●ビールジョッキの底の一部が欠けた。
●側面表面の一部に、圧迫による積層段差が目立つ。
●造形自体が全体的に歪んだ。特にコップ上部の口が縦に歪んだ。

応用編 ビールジョッキ クリアレジン 3Dプリントまとめ

今回は、応用編 ビールジョッキをテーマにクリアレジンを使用して光造形3Dプリンターで3Dプリントしました。
検証結果をまとめると、

●表面テクスチャとディティール
表面の仕上がり : 滑らかな仕上がり。
形状の仕上がり : 側面の凹凸や、取手も高精細にプリントできた。
カップの厚み : 3.7mmと非常に厚い形状だが、内側まできれいにプリントできた。重厚感のある仕上がり。

●カップ症状の影響
サポート設定 : 直付でプリント成功。
カップ症状 : 直付の支え部分に影響が少し見られた。
高さのあるカップ形状だったので、側面の積層の一部とカップの口部分に圧迫による歪みが見られた。

今回のような、高さがあるカップ形状で表面に凹凸のある造形の場合は、カッピングの影響が出る可能性があります。造形の形状によってはPreFormでのプリント設定方法を見直すか、プリント前にカップ症状を良く確認してデータを修正する必要があります。

●クリアレジンについて
クリアレジンの持つ透明性から造形内部のディティールの仕上がり具合が良く見えました。特に今回は取手の仕上がりと透明性が高く、内部まで精細に3Dプリントできました。プロトタイプ等の試作の場合にも、表面だけでは無く内部のディティールまでを確認したい場合には、クリアレジンが最適な材料になります。
クリアレジンは主に、製品開発やプロトタイプの試作で使用されています。内部のディティール以外にも流体チャネルや光を通す必要がある用途に適しています。

光造形3DプリンターForm3レビュー【応用編 ボトル : クリアレジン】

光造形3DプリンターForm3レビュー応用編です。「ボトル」を3Dプリントします。
光造形3Dプリンターで、ボトル形状を3Dプリントするとどうなるのか?
表面のテクスチャのディティールはどこまで綺麗に仕上がるのか?
を検証していきます。

スタンダードレジンの材料であるクリアレジンを使用して3Dプリントをしていきます。
前回のペットボトルに続きボトル形状を検証します。
今回のボトルは、ガラス瓶として良く見られるこちらの形状になります。
光造形3Dプリンターで、空洞のあるカップ形状をプリントする場合の方法や、3Dプリントのディティールの仕上がりを検証していきましょう。

プリントする形状とサイズ

こちらは3Dプリントするボトルの3Dデータになります。
3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。 

サイズ : 37.8mm(幅)×123mm(高さ)

使用する光造形3Dプリンターと材料

今回使用する光造形3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。
ソフトは、Form3の専用ソフトウェア PreFormを使用します。
PreFormでは、プリントするデータ、プリント方向、サポートの付け方を設定することができます。
光造形3Dプリンター用の材料はForm3専用スタンダードレジンのクリアレジンを使用します。

3Dプリントで検証したい内容

【検証1】表面ディティールの仕上がり

検証一つ目の内容は、表面ディティールの仕上がりです。
3Dデータの造形がどこまで再現できているのかを検証していきます。今回3Dプリントするボトルは、ボトル表面に縦ラインの凹凸と、中央に帯状の段差があります。ボトルの形状は、下部分にくびれがありボトルの口にも段差がついています。
ボトルの厚みは前回のペットボトルよりも厚く、3.3mmあります。
厚みがある分、安定感のある造形になっています。

【検証2】カッピングの影響は出るのか?

検証二つ目は、カッピングの影響は出るのか?です。Form3の光造形法で空洞のある造形を3Dプリントする場合に、注意しなければならない現象でカッピングというものがあります。
今回のボトルは中が空洞になっていますので、カッピングがどこまでプリントに影響するのかも検証していきます。更に高さのある造形で、表面に凹凸もあります。
※カッピングに関しては、光造形3DプリンターForm3レビュー【カップ編:グレイレジン】で詳しく説明していますのでぜひ参考にして下さい。

PreFormのプリント設定

サポート設定と積層ピッチ

サポート設定は、直付プリント(サポート設定なし)
積層ピッチは、100ミクロン
でプリントしていきます。

こちらがPreFormでのプリント画面になります。この内容で3Dプリントをしていきます。

今回のボトルは、カップ症状が検出されました。
このまま3Dプリントをしてカップ症状の影響を検証していきます。

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
6h00m1231層38.43ml1個=722円1個=722円

プリント結果

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

【検証1】表面ディティールの仕上がり 結果

●表面全体の仕上がりは、滑らかで高精細。
●ボトル表面の凹凸と中央の段差もきれい。
●ボトルの内側も底まできれいに造形できた。

積層表面

●全体的に積層跡が見える。
●ボトルの口のカーブ部分がきれいにプリントできている。
●直付部分の円が少し歪んでしまった。

[寸法結果]

サイズ : 37.8mm(幅)×123mm(高さ)

3Dプリント後のサイズ
幅 : −0.4mm
高さ : 寸法通り
少し歪みました。

検証2】カッピングの影響は出るのか?

カッピングの影響を見ていきます。

●プリント時の圧縮により、ボトル底面のカーブの一部が、欠けてしまった。
●側面表面の一部に、積層段差が出てしまった。
●一部造形が歪んでしまったが、そこまで大きなカッピング現象は見られなかった。

応用編 ボトル クリアレジン 3Dプリントまとめ

今回は、応用編 ボトルをテーマにクリアレジンを使用して光造形3Dプリンターで3Dプリントしてみました。
検証結果をまとめると、

●表面テクスチャとディティール
表面の仕上がり : 滑らかな仕上がり。
形状の仕上がり : 側面の凹凸や、ボトルの口も高精細にプリントできた。
カップの厚み : 3.3mmと厚い形状だが、内側まできれいにプリントできた。重厚感のある仕上がり。

●カップ症状の影響
サポート設定 : 直付でプリント成功。
カップ症状 : 直付の支え部分に影響が少し見られた。
高さのあるカップ形状だったので、側面の一部に圧迫による積層の段差が見られた。

今回のような、高さがあるカップ形状で表面に凹凸のある造形の場合は、カッピングの影響が出る可能性があります。造形の形状によってはPreFormでのプリント設定方法を見直すか、プリント前にカップ症状を良く確認してデータを修正する必要があります。

●クリアレジンについて
今回のボトル形状では、ガラス瓶のようにクリアな造形表現ができました。他のスタンダードレジンでは出せない内部のディティールまで繊細に3Dプリントできています。
クリアレジンは、透明なプロトタイプの試作に最適です。スタンダードレジンの中でも、クリアレジンは内部のディティールを良く見せたい場合や、住宅用LED等を内部に仕込む造形の場合に効果的な材料です。
Form3のクリアレジンならではの表現が可能になります。

光造形3DプリンターForm3レビュー【応用編 ペットボトル : クリアレジン】

光造形3DプリンターForm3レビュー応用編です。「ペットボトル」を3Dプリントします。
光造形3Dプリンターで、ボトル形状を3Dプリントするとどうなるのか?
表面のテクスチャのディティールはどこまで綺麗に仕上がるのか?
を検証していきます。

スタンダードレジンの材料であるクリアレジンを使用して3Dプリントをしていきます。
ペットボトルでも少しデザイン性のある形状になります。
光造形3Dプリンターで、空洞のあるカップ形状をプリントする場合の方法や、3Dプリントのディティールの仕上がりを検証していきましょう。

プリントする形状とサイズ

こちらは3Dプリントするペットボトルの3Dデータになります。
3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。 

サイズ : 38.5mm(幅)×134.1mm(高さ)

使用する光造形3Dプリンターと材料

今回使用する光造形3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。
ソフトは、Form3の専用ソフトウェア PreFormを使用します。
PreFormでは、プリントするデータ、プリント方向、サポートの付け方を設定することができます。
光造形3Dプリンター用の材料はForm3専用スタンダードレジンのクリアレジンを使用します。

3Dプリントで検証したい内容

【検証1】表面ディティールの仕上がり

検証一つ目の内容は、表面ディティールの仕上がりです。
3Dデータの造形がどこまで再現できているのかを検証していきます。今回3Dプリントするペットボトルは、側面に段差がついています。ボトルの口には蓋を閉める為のスクリューの溝がついていて、底面は複雑な形状になっています。デザイン性のある造形になっています。

【検証2】カッピングの影響は出るのか?

検証二つ目は、カッピングの影響は出るのか?です。Form3の光造形法で空洞のある造形を3Dプリントする場合に、注意しなければならない現象でカッピングというものがあります。
今回のボトルは中が空洞になっていますので、カッピングがどこまでプリントに影響するのかも検証していきます。更に高さのある造形になっています。
ボトルの底面にも凹凸があり、直付をする部分が少ない難しい形状になっています。
※カッピングに関しては、光造形3DプリンターForm3レビュー【カップ編:グレイレジン】で詳しく説明していますのでぜひ参考にして下さい。

PreFormのプリント設定

サポート設定と積層ピッチ

サポート設定は、直付プリント(サポート設定なし)
積層ピッチは、100ミクロン
でプリントしていきます。


こちらがPreFormでのプリント画面になります。この内容で3Dプリントをしていきます。
※今回のプリントでは、カップ症状は検出されませんでした。

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
6h00m1341層7.96ml1個=150円1個=150円

プリント結果

プリントが終了した所
この後洗浄をしていきます

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

【検証1】表面ディティールの仕上がり 結果

●3Dデータ通りにプリントできている。
●表面全体の仕上がりは、滑らかで高精細にプリントできている。
●ペットボトル表面の大きな凹凸もデータ通りにプリントできている。
●造形の厚みがとても薄い形状でしたが、歪むことなく薄くプリントできている。

積層表面と内側

●スクリュー部分の溝の凹凸が3Dデータ通りにプリントできている。
●積層跡が薄っすら見える。
●ペットボトルの空洞内側も、底まで精細にプリントできている。

[寸法結果]

サイズ : 38.5mm(幅)×134.1mm(高さ)

3Dプリント後のサイズ
幅 : −0.4mm
高さ : −0.3mm
全体的に少し歪みました。

検証2】カッピングの影響は出るのか?

カッピングの影響を見ていきます。

●ボトル底面の凹凸部分の一部のプリントが欠けてしまった。
●プリント時の圧縮により、直付部分の積層跡が側面部分よりも目立っている。
●一部積層部分に歪みが出てしまった。

応用編 ペットボトル クリアレジン 3Dプリントまとめ

今回は、応用編 ペットボトルをテーマにクリアレジンを使用して光造形3Dプリンターで3Dプリントしてみました。
検証結果をまとめると、

●表面テクスチャとディティール
ボトル表面の仕上がり : 滑らかな仕上がり。
ペットボトルの形状 : 側面の凹凸や、ボトルの口の溝も高精細にプリントできた。
ボトルの厚み : 0.4mmで非常に薄い形状だが、内側の細部まできれいにプリントできた。

●カップ症状の影響
サポート設定 : 直付でプリント成功。
カップ症状 : 直付の支え部分に影響が少し見られた。
高さのあるカップ形状だったので、側面の積層の一部に圧迫による歪みが少し見られた。

今回のような、薄くて高さのあるカップ形状で表面に凹凸のある造形の場合は、カッピングの影響が出る可能性があります。造形の形状によってはPreFormでのプリント設定方法を見直すか、プリント前にカップ症状を良く確認してデータを修正する必要があります。

●クリアレジンについて
クリアレジンは、今回のペットボトルのような透明なプロトタイプの試作に最適です。スタンダードレジンの中でも、クリアレジンは内部のディティールを良く見せたい時や、電気カバーのような住宅用LED等を内部に仕込む造形の場合に効果的です。透明な試作品等の3Dプリントにおすすめです。また、3Dプリント後の研磨によって、より透明に仕上げる方法もいくつかあります。研磨に関してもこれから検証していきたいと思います。

光造形3DプリンターForm3レビュー【四角編 : クリアレジン】

光造形3DプリンターForm3レビュー 四角編です。
光造形3Dプリンターで、透明な四角を3Dプリントするとどうなるのか?
表面のディティールやどこまできれいで滑らかに仕上がるのか?
を検証していきます。

以前、光造形3DプリンターForm3レビュー【四角編:グレイレジン】でグレイレジンを使用した四角をレビューしましたが、今回はクリアレジンを使用して透明な四角を3Dプリントしていきます。
ぜひグレイレジンのレビューも参考にして下さい。

3Dプリントする四角の内容とサイズ

こちらが、今回3Dプリントをする四角(立方体)になります。
3Dデータは、Blenderという3Dソフトを使用して作製しています。

[サイズ]
25mm(縦)×25mm(横)×25mm(高さ)の立方体

こちらのサイズの四角(立方体)で検証をしていきます。

使用する光造形3Dプリンターと材料

今回使用する光造形3Dプリンターは、Form3です。
Form3は、高精細、滑らかな仕上がりが特徴の反転方式の光造形3Dプリンターです。
ソフトは、Form3の専用ソフトウェア PreFormを使用します。
PreFormでは、プリントするデータ、プリント方向、サポートの付け方を設定することができます。
光造形3Dプリンター用の材料はForm3専用スタンダードレジンのクリアレジンを使用します。

3Dプリントで検証したい内容

【検証1】表面ディティールの仕上がり

検証一つ目は、四角を3Dプリントした場合の表面ディティールの仕上がりです。どこまできれいな立方体ができるのかを検証していきます。クリアレジンの透明な仕上がりも検証していきたいと思います。

【検証2】積層ピッチの違いによる造形表面の影響は出るのか?

検証二つ目は、積層ピッチの違いによる造形表面の影響です。
積層ピッチの違いが、表面の滑らかさにどの程度影響を与えるのかを検証していきます。
積層ピッチは、樹脂の種類によって選択できるサイズが異なります。
今回使用する材料のクリアレジンの場合は、
100ミクロン、50ミクロン、25ミクロンという3種類の積層ピッチが選択可能です。
積層ピッチが小さくなる程、1層毎の厚みが薄くなり表面がより滑らかに仕上がります。
その分、プリントの積層レイヤー数、プリント時間、材料のボリュームが増えていきます。
今回は、この3種類で造形表面の影響を検証していきます。

Pre Formのプリント設定

サポート設定と積層ピッチ

[ サポート設定 ]

サポート設定なし 直付プリント
※サポート設定をしないで立方体を直接ビルドプラットフォームに配置します。
※サポートを減らす場合の注意点 : サポートを下手に少なくすると造形物がビルドプラットフォームに張り付かずに落下する危険性が、あリます。

[ 積層ピッチ ]

100ミクロン、50ミクロン、25ミクロン の3種類で3Dプリントします。

こちらがPreFormでのプリント画面になります。

PreFormのプリント画面 (100 ミクロンの場合)

※一部今回のプリントではない造形も含まれています。

積層ピッチ毎のプリント内容になります。全部で3回、3Dプリントしていきます。

100ミクロンのプリント内容

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
2h30m340層27.96ml2個=526円1個=263円
※一部今回のプリントではない造形も含まれています。

50ミクロンのプリント内容

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
4h00m676層27.80ml2個=523円1個=262円
※一部今回のプリントではない造形も含まれています。

25ミクロンのプリント内容

プリント時間レイヤー数ボリュームTotal材料コスト1個あたりのl材料コスト
8h30m1349層27.85ml2個=524円1個=262円
※一部今回のプリントではない造形も含まれています。

プリント結果

それでは、3Dプリントの結果を見ていきましょう。

プリントが終了した所
この後洗浄をしていきます

【検証1】表面ディティールの仕上がり 結果

100ミクロン

●3Dデータ通りにプリントできている。
●きれいな立方体に仕上がっている。
●表面全体の仕上がりは、滑らか。
●角の精度が高い。

[寸法結果]

サイズ : 25mm(縦)×25mm(横)×25mm(高さ)

3Dプリント後のサイズ
+0.06mm
寸歩通りにプリントできた。

50ミクロン

●3Dデータ通りにプリントできている。
●きれいな立方体に仕上がっている。
●表面全体の仕上がりは、とても滑らか。
●角の精度が高い。

[寸法結果]

サイズ : 25mm(縦)×25mm(横)×25mm(高さ)

3Dプリント後のサイズ
−0.0mm
寸歩通りにプリントできた。

25ミクロン

●3Dデータ通りにプリントできている。
●きれいな立方体に仕上がっている。
●表面全体の仕上がりは、ツルツルしていてとても滑らか。
●角の精度が高い。

[寸法結果]

サイズ : 25mm(縦)×25mm(横)×25mm(高さ)

3Dプリント後のサイズ
+0.1mm
寸歩通りにプリントできた。

【検証2】積層ピッチの違いによる造形表面の影響 結果

それでは、積層ピッチの違いを見ていきましょう。

100ミクロン

●積層跡が少し見える。
●直付表面もきれいに仕上がっている。
●直付部分の造形がほんの少し広がっている。

50ミクロン

●積層跡が少し見える。
●直付表面もきれいに仕上がっている。
●直付部分の造形がほんの少し広がっている。

25ミクロン

●積層跡がほんの少し見える。
●直付表面もきれいに仕上がっている。
●直付部分の造形がほんの少し広がっている。



積層ピッチの違いで比較すると、造形としては100ミクロンでもとても高精細な立方体に仕上がっています。25ミクロンとの違いを比較すると、積層跡はそこまで変化は無いですが、表面がツルツルでとても滑らかに3Dプリントできています。

[透明度の違い]

積層ピッチの違いによる透明度の違いを見ていきましょう。

写真の左から100ミクロン50ミクロン25ミクロン

積層のレイヤー数が増えるにつれてより透明に仕上がりました。
25ミクロンが一番クリアに仕上がっています。

四角編 クリアレジン 3Dプリントまとめ

今回は、四角編をテーマにクリアレジンを使用して立方体を光造形3Dプリンターで3Dプリントしてみました。
検証結果をまとめると、

表面ディティールの仕上がり
3種類の積層ピッチの違いで立方体を検証しましたが、どれも3Dデータ通りにとてもきれいに3Dプリントできました。表面の仕上がりは、3種類共とても滑らかにプリントできましたが、特に25ミクロンの表面が高精細で滑らかな造形に仕上がりました。立方体を3Dプリントする場合のポイントとして、角の精度が重要になりますが今回の3種類の立方体の場合では、角の精度の差は無く精度の高い造形となりました。

積層ピッチの違いの影響
積層ピッチの違いの影響は、積層が細かくなるにつれてクリアに仕上がりました。クリアレジンでのプリントだったので造形の内側部分が透けています。透明度で言うと、25ミクロンが一番透明に仕上がりました。

●材料の違い
今回は、材料をグレイレジンからクリアレジンに変更して同じ3Dデータの立方体を3Dプリントしてみました。透明になったことで、グレイレジンに比べて表面がより鮮明に見える造形になりました。
ただ、造形自体の仕上がりや表面のディティール、積層ピッチの違いに関してはグレイレジンとほとんど変わらない結果になりました。今回した検証造形の場合には、材料の違いはそこまで感じられませんでした。

クリアな材料できれいな立方体を3Dプリントしたい場合は、25ミクロンで直付での3Dプリントをおすすめします。今回の検証の場合は、こちらの設定でのプリント方法をおすすめします。より速い3Dプリントで造形の確認をしたい場合には、100ミクロンでも十分な仕上がりの3Dプリントができます。

100万円以下の光造形プリンンターで、ここまで高精細でクリアな3DプリントができるのはForm3だけでしょう。
Form2やForm3のスタンダードレジンには、クリアの他にもホワイト、グレイ、ブラックがあります。表現に合うカラーを選べます。
引き続きクリアレジンを使用した3Dプリントをレビューしていきます。