
塗料と研磨
3Dプリンターの見た目・品質を向上させる塗料と研磨

3Dプリンターの課題の一つが見た目です。3Dプリンターで作られた造形物は射出成形などの金型量産で作られたものよりも見た目が劣ります。FDMでは積層跡が残り、光造形ではサポート材の跡などが残るためです。
この3Dプリンターの課題の一つである見た目は、造形後に研磨や塗装を施すことで向上します。
塗料&コーティング
塗料やコーティングをつかうことで3Dプリントされた造形物や木材、またそれ以外の既存の素材の見た目を向上させることができます。

ガラスペイント
ガラスペイントはガラスや透明な材料の上に塗装することができる塗料です。アンティーク調などに仕上げたいときに最適です。

ミルクペイント
ミルクペイントは森永乳業のミルク原料を使用した安心安全の水性ペイントです。独特の質感で3Dプリンターの後加工だけではなくDIYやペイントなどいろいろな用途で使用できます。

アイアンペイント
アイアンペイントは鉄の質感を表現できる水性塗料です。いろいろなものに塗ることでプラスチックや木材を鉄調に仕上げることができます。

金属塗料
金属塗料は、金属粉末を配合した塗料です。結合剤に本物の金属を混ぜて塗るため表面のみ本物の金属にできます。

透明UVコーティング
透明UVコーティング材は、色がついているものにコーティングするとUVカットの効果が得られます。また3Dプリンターの透明材料に塗ることで、より透明性を高めることができます。

ゴム塗料
ゴム専用塗料は、ゴムやシリコーンなどの柔らかい柔軟性があるものの専用塗料です。塗料自体も柔軟性があることで、折り曲げたり、引っ張ったりしても塗装が割れません。

ナノメタルガラスコーティング(高硬度&高強度&高耐熱)
ナノメタルコーティングを使用すると硬度や強度、耐熱性を高めることができます。自動車のコーティングを利用した塗料です。

木材専用コーティング
木材専用コーティング材では、木の腐食を抑えたり水が入り込むのを防ぐ効果があります。

革専用コーティング
革専用コーティング材を使用すると革の表面のうるおいが戻りかつ被膜によって革が長持ちします。
研磨
3Dプリンターで作られた造形物は積層跡やサポート材の跡が残ります。研磨を施すことで成形品に近い仕上がりを実現できます。

KOVAX
KOVAXの研磨剤は、IT関連、航空機、自動車、家具、スポーツ・レジャーなどあらゆるものに使用されています。

似我蜂(Jigabadhi)
似我鉢は研磨材専用のコーティング材です。研磨工程の磨き仕上げの際に使用することで、より光沢のある美しい表面仕上げを実現できます。
簡単な研磨のやり方
研磨作業は決して難しくはありません。正しいやり方を行うと、驚くほど簡単に効率的に研磨加工を施すことができます。
最適な番手を選ぶ
研磨のコツは、対象物の仕上がりに応じた最適な番手選びからです。研磨が大変になる理由に一つが、番手選びを間違っているからです。サンドペーパーそ使用する場合、粗目、中目、細目の3種類があり、それぞれ順番に研磨することで時間や労力をかけることなく、仕上がりを綺麗にできます。


粗目、中目、細目を使い分ける
サンドペーパーの番手は数値が大きいほど細かくなります。一般的には200~280番が粗目、360~800番が中目、1200~2500番が細目となっています。
研磨時間の目安
研磨時間の目安です。粗目から順番に細かくやすりを使い分けることで、短い時間で仕上げることができます。いきなり細目などから始めるよりも効率的に磨くことができます。

研磨・コーティングによる仕上がりの違い

3Dプリンター出力のまま
Form3とクリアレジンで100ミクロンでの仕上がりです。

3Dプリンター出力+研磨
3Dプリンターで出力したあと、サンドペーパー全番手で1分ずつ、合計8分研磨し、最後に研磨剤で磨いた仕上がりです。

3Dプリンター出力+研磨+クリアコート
さらに追加でクリアコートで仕上げたものです。
クリア塗料の違い

3Dプリンター出力+クリアコート
Form3のクリアレジン出力にクリアコートを施した仕上がりです。

3Dプリンター出力+研磨
Form3のクリアレジン出力に研磨のみを施した仕上がりです。

3Dプリンター出力+研磨+クリアコート
Form3のクリアレジン出力後に研磨を行い、クリアコートを施した仕上がりです。

ターナーUVカットクリア(水性)
UVカットクリアは高い透明性と同時に紫外線からの劣化を防ぐUVカット機能を備えたコーティング材です。3Dプリンターの造形物やその他のプラスチック製品のコーティング仕上げに最適です。水性塗料で使いやすく安全です。

クリアレジン
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