GEは3Dプリントできるジェットエンジンモデルのレプリカを公開

3Dプリント技術の利用が盛んなGE

ゼネラル·エレクトリックは、3Dプリント技術の使用で、現在だけでなく、過去20年前から最も盛んな会社だ。

その使用範囲はプロトタイプの作成から最終製品の製造まで広範に及んでいる。とりわけこれらは、航空機のジェットエンジンや、それ以外の周辺パーツの製造に利用されている。

またGEは、製品開発にも3Dプリント技術と3Dデータを盛んに使用することにかけても他の企業の一歩先に行っている。 クラウド上で世界中からエンジニアやデザイナーのアイデアや3Dの設計図を集め従来の製品開発では不可能なスピードと改良を果たしている。

その最たる事例がジェットエンジンの燃料ノズルやブラケットの改良だ。 GEと3Dエンジニアが集うGradCADが、協力し、全世界56カ国から700以上ものデザインを集め、3Dプリント生産に踏み切る取り組みは余りにも有名だが、この取り組みに因んだエンジニア向けのコンテストが開始されている。

今回告知されたのはジェットエンジンの3Dプリントできるレプリカコンテストで、受賞者には3Dプリントされたレプリカか与えられる。

ジェットエンジンのレプリカ

3Dプリントして組み立て可能

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応募条件は18歳以上のアメリカに住む全ての人々で、7月22日まで応募可能。因みに12個の作品の3Dデータは全て公開され、makerbotが運営する3Dデータサイトthingiverseでダウンロード可能だ。

まとめ -クラウド上の共創モデルが得意-

GEは伝統的にクラウドを使ったアイデア集めやデザイナーとの協力が得意だ。 今回のジェットエンジンのレプリカコンテストもデザイナーやエンジニアの振興を目的としたイベントに違いない。

こうした不特定多数の能力を集約し製品開発することのメリットは二つある。 第一は、開発にあたっての圧倒的な効率化が図れる点にある。アイデア開発やそれの具現化(デザインし、3Dプリントするなど)は、有る程度までクラウド上の集まった人々がするからだ。極端な話、主催するGE側のコストは、審査し、評価する人員と時間ですむことになる。

メリットの第二は、改良レベルの大幅な向上と、精度の向上だ。それは限られた人数と限られたバックグラウンドを持つ人間が開発に取り組む通常の製品開発には不可能なレベルが可能となる。何故ならばクラウド上では異なるさまざまな背景を持つ不特定多数の人間が取り組むことにはるからだ。

すでにGEは、こうしたクラウドの力をジェットエンジンだけではなく、自社の色んな製品開発に活かしはじめている。 例えばキッチン回りのプロダクトはローカルモーターズと提携して開発に乗り出している状況だ。

こうした取り組みで実際にどのぐらいの成果が出ているかはまだ始まったばかりで何とも言えないが、新しいビジネスモデルだと言えよう。

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