専用ソフトウェアPreFormのセットアップ
Form2の本体のセットアップが終わったので、次はFormlabsが提供しているForm2専用ソフトウェアPreFormのセットアップを行います。
PreFormのセットアップも簡単です。
1.ダウンロードページを開く
まず初めにお使いのパソコンにPreFormをダウンロードしインストールします。ダウンロードは下記のページからダウンロードします。
2.ダウンロード
Macか、Windowsでダウンロードボタンが異なります。
Windowsの場合は、Windows7以上、Macの場合はOS X 10.7以上が必要です。
3.インストール
ダウンロードしたセットアップファイルをダブルクリックすると、インストールが始まります。
PreFormを使う
インストール完了後、PreFormのアイコンをクリックすると、PreFormが開きます。プリントまではたった5ステップで完了します。
1.使用するプリンターの選択
PreFormを開くと、最初に使っているプリンターが出てきます。ここに表示されるプリンターは同じネットワークで接続している機種が一覧で表示されます。
ここで、複数のForm2を使用している場合、切り替えが自由にできます。最初に設定した後あとに変えることができます。
2.プリンターの現状設定の表示
次に、使用するプリンターを選択すると、そのプリンターの現状設定が出てきます。
原状設定の内容は、セットされている樹脂の種類と積層ピッチです。
例えば、使用するプリンターに、スタンダードレジンのブラックがセットされている場合、同じスタンダードレジンでもクリアやホワイトの樹脂でプリントデータを送ることができません。
必ず、Form2に搭載されている樹脂を選択しましょう。
※注意点:同じカラーでもバージョンによって設定が異なる
この樹脂の設定では、同じカラーでもバージョンによって違う樹脂として認識されます。
例えば、スタンダードレジンのブラックでもバージョン2は“ブラックV2”のように表記され、違う樹脂としてプリンターに判断されます。
これは、樹脂カートリッジに搭載されているチップによってForm2本体が識別されているためです。
基本的に、販売されている樹脂は、最新のバージョンですが、ソフトウェア上では選択できるようになっています。
3.積層ピッチの選択
積層ピッチは樹脂の種類によって選択できるサイズが異なります。
基本的にはデフォルト設定のまま、もしくは0.1mmを使用します。
4.3Dデータを開く
次に、PreFormで3Dデータを開き、3Dプリントを開始します。まず、PreFormでSTLファイルか、OBJファイルを開きます。
「ファイル」の「開く」をクリックし、プリントしたいファイルを選択します。
※注意点:データのファイル名
PreFormで3Dデータを開く際の注意点として、3Dデータのファイル名と、そのファイルが入っているフォルダ名は、必ず「半角英数字」にしてください。
例えば、
箱.stl ×
box.stl 〇
というようなファイル名です。
ファイル名とフォルダ名が半角英数字ではない場合、ファイルが開けない場合があります。
※注意点2:データが読み込まない場合
3Dデータに不備がある場合は、「データが壊れています」という表示がでて、1カ所穴が開いている場合などはリペアボタンで自動的に修復してくれます。
しかし、ファイル名が半角英数字でない場合、ひらがなで名前が付けられているデータの場合は、エラー表示が出るがデータが読み込まれません。データが読み込まれない場合は、まずフォルダ名を確認しましょう。
5.プリント設定
次に、開いたファイルからプリントまでの設定を行います。
PreFormでは、プリントするデータ、プリント方向、サポートの付け方を設定することができます。
ただし、ここでは設定を自動で行ってくれる「ワン・クリック・プリント」での方法でご紹介します。
左のバーの一番上のアイコンをクリックすると、プリント方向、サポートの付け方を自動で設定してくれます。
⇒詳しいプリント設定については、「ソフトウェア編」をご参照ください。
6.データをプリンターへ送る
① 設定が問題なく、プリントに使用する素材と積層ピッチの設定を確認して問題なければ、「プリント」のオレンジ色のアイコンをクリックします。
② 続いて、現在WiFiで接続しているForm2 3Dプリンターのダイアログが表示されたら、ファイルをどのプリンターにアップロードするかを選択します。
④アップロードが完了すると「ファイルが無事アップロードされました」と表示されます。
※注意点:データが送れない場合
Form2本体には、ソフトウェアPreFormから送信された3Dデータの履歴を保存する機能が備わっています。
Form2のデータ容量がいっぱいになると、プリントデータを送信することが出来ません。
この場合、エラー表示などが出ません。3Dデータを送信して、プリントが開始されない場合は、Form2に保存された履歴データを削除しましょう。
Form2本体の容量をチェックする
Form2のデータ容量は、プリンター本体のタッチパネルで「設定」を押し、「ストレージ」を選択すると、プリンター本体の容量と空き容量がチェックできます。
7.Form2本体でプリントデータを確認する
PreFormで設定したプリントデータがForm2本体に送信されると、プリンターのタッチスクリーンにファイルのアップロードが表示されます。
ここで、タッチスクリーンにアップロードされたファイル名を選択し、Form2のプリントボタンを押します。
8.プリントの開始
Form2のプリントボタンが押されると、Form2がプリントの準備をはじめ開始します。
レジンタンクに樹脂が充填され、レジンタンクの加熱が開始します。
レジンタンクの温度が31度~35度に達すると自動でプリントが開始します。造形に最適な樹脂の温度は、使用する樹脂の種類によって異なり、Form2が自動で判断しプリントに最適な温度まで加熱します。
加熱が終了すると、CONFIRMボタンが青く光るので、本体のボタン(赤く囲った部分)を押すとプリントスタートです。
開始すると積層するレイヤーの進捗状況と残り時間が表示されます。
※注意点
正確な造形を行うためには、樹脂の温度が上記の温度に達していないと、くっつきが悪く、ミスプリントや不具合の原因にもなります。樹脂は十分加熱してから造形を開始しましょう。
まとめ
Form2は本体のセットアップとソフトウェアのセットアップをわずか20分ほどで行うことができ、すぐにプリントを開始することができます。
また、専用ソフトウェアPreFormは、より細かい設定を行うことで高品質な造形を実現することができます。
⇒より高品質な造形を実現するPreformの使い方は「ソフトウェア編」をご参照ください。
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