Form2簡単セットアップ【本体編 約10分】

パーツの確認とセットアップ前の注意点

Form2のセットアップを行う前に、パーツの確認と注意点を抑えておきましょう。

本体はまず箱から開けると以下の部品が入っています。

  1. 本体
  2. ビルド・プラットフォーム
  3. レジンタンク
  4. ワイパー
  5. 電源ケーブル

注意点1

まず初めに、Form2の本体を取り出す際には、慎重に段ボールの箱から出してください。

本体を持ち上げるために段ボールの取ってがついていますが、落とさないように注意してください。なるべく二人係で出すようにしてください。

Form2本体を慎重に取り出します。

注意点2

レジンタンクの底と、センサーチップが埋め込まれている部分を絶対に素手で触らないでください。

Form2は、レジンタンクの下から、レーザーを液体樹脂に照射し固めていく造形手法をとっています。

そのため、素手でレジンタンクに触れると指紋などの汚れが付着し、レーザーが正確に照射されず、造形できなくなる恐れがあります。

また、レジンタンクのサイドの底に設置されてあるセンサーチップの部分は、Form2本体のセンサー部分と適合し、樹脂の種類を読み取る機能があります。このセンサーチップ部分も素手で触らないようにしてください。

万が一、レジンタンクに汚れが付着した場合には、アクリルクリーナーなどで綺麗にふき取ってください。

レジンタンクのチップがセンサーで読み取られるため、障らないようにきおつける

注意点3

Form2本体のレーザー口の部分(写真部分)は絶対に素手で触れないでください。

速やかにレジンタンクを装着し、この部分にゴミや汚れが入るのを防いでください。指紋や汚れなどが付着するとレーザーが正確に照射されず、造形できなくなる恐れがあります。

Form2本体の光学窓と、センサー読み取り部分は絶対に触れないでください。

Form2のセットアップ 所要時間  -約10分-

Form2は、以下の7ステップで簡単にスタート状態にセットアップできます。その時間は約10分ほどです。

1.設置

① まず初めにForm2本体を水平な場所に置きます。

② 梱包材や緩衝材などを全てForm2から取り除きます。

③ 電源ケーブルをForm2に差し込みます。

2.Wifi接続(推奨)

Wifiに接続することで、3DデータをForm2本体に手軽にアップロードすることができます。

※USBケーブルを使用する場合は、Form2本体に接続します。
※イーサネットを使用する場合は、プリンターをイーサーネット・ポートに接続します。

① まず初めにForm2本体のタッチパネルの「設定」タブを押します。

② 「Wi-Fi」を押します。

③ 接続したいネットワーク名を選択します。

④ ご利用のwi-fiのパスワードを、タッチパネルのキーボードで入力します。

⑤ 接続が完了します。

3.Form2の位置を水平にする

次に、Form2の本体の位置を水平にします。スクリーン上にプリンターを水平にするように促すメッセージが表示されます。Form2が水平にならないとプリントを開始できません。

Form2が水平ではないと、プリンターを水平にするメッセージがディスプレイに表示されます。

水平にするには、Form2本体についている4本の足を回して位置を調節します。直接足を指で回わして調整し、付属のレベリング・ツールを使い微調整することができます。

付属品のレベリングツールを差し込みます。
回転することで足の高さがすこしずずかわります。

ディスプレイに下記の画像が表示され、プリンターの水平レベルを表示してくれます。Form2本体が水平ではない場合には、赤く表示され、「レベリングツールで調整してください」という画面が表示されます。

レベリングツールで足を調整していくと、少しずつ、丸が中央に移動していきます。

レベリングを開始すると、水平に赤丸がよっていきます。

Form2 本体が水平になると、スクリーンに映し出されたオレンジ色の丸が円の中に入り、ブルーになります。ブルーになれば完了です。

※注意点

水平にしていないと、樹脂がレジンタンクから漏れ出す恐れがあったり、正確にプリントすることができません。

4.レジンタンクの装着

レジンタンクをForm2本体に装着します。レジンタンクの裏側にある4本の足(写真下、青丸の部分)を、Form2本体のタンク・キャリアーに開いている4つの穴(画像の赤丸の部分)に合わせて装着します。

タンク・キャリアーのふちにはセンサーがうめこまれています。このセンサーがレジンタンクにつけられているチップを読み取って、Form2専用ソフトPreformからのデータとの互換性、液体樹脂の量の計測と自動補充をしてくれます。

注意点

このセンサー部分が汚れると、レジンタンクを読みとることができません。また、未登録の樹脂は、スクリーンに「UNUSED」と表示されます。

汚れてしまった場合は、レジンタンクとタンク・キャリアーの汚れをアクリルクリーナーなどで綺麗にふき取ってください。それでも読み込まない場合は、レジンタンクを交換してください。

5.ワイパーをロックする

次にワイパーをForm2本体の穴の部分(画像の赤丸の部分)に固定されるまでしっかりと差し込んでください。

ワイパーをこの穴に取り付けます。
ワイパーを差し込みます。
横から見た画像。ワイパーの装着構図

ワイバーは液体樹脂をしっかりと攪拌し、綺麗で正確な造形をするための機能を担っています。

6.ビルド・プラットフォームを装着する

ビルド・プラットフォームを装着してください。Form2本体のプラットフォームキャリアにビルド・プラットフォームを挿入し、ハンドルを下げて固定します。

Form2本体のハンドルを上げ、ビルドプラットフォームを差し込みます。
Form2のハンドルを下げ、ビルドプラットフォームを固定します。

7.樹脂カートリッジの挿入

最後にレジンカートリッジを挿入して準備完了です。

①最初に開封する前にレジンカートリッジを良く振ってください。

樹脂が攪拌するようによく振ります。

②レジンカートリッジの底の部分にある白いバルブカバーを取り外します。

白いバルブカバーを取り外します。

※カートリッジの底部にあるバイトバルブを取り外さないでください。この咬合弁は、樹脂の放出を制御する機能をもっています。バイト弁を取り外すと、樹脂が連続的に流れ、機械に重大な損傷を与えることになります。

③レジンカートリッジを、Form2本体の背面にある空洞の部分に挿入してください。カートリッジの上部がプリンタと水平になるまでカートリッジハンドルを押し下げます。

装填します。

④樹脂カートリッジのキャップを押すと、レジンタンクに樹脂が流れ込みます。

最後にレジンカートリッジのキャップを押せば樹脂が流れ出します。

※注意点:樹脂が流れ込まない場合

樹脂カートリッジを挿入し、キャップを押してもレジンタンクに樹脂が流れ込まない場合があります。

その場合は、樹脂カートリッジのバルブ部分の切れ込みが浅い可能性があります。

一旦、キャップを閉じて、樹脂カートリッジを取り出し、バルブ口を手で押して広げるか、切れ込みを入れた後、再度樹脂カートリッジをForm2本体に挿入してキャップを押してください。

Form2 セットアップ レジンカートリッジ

以上で、Form2のセットアップが終了です。

⇒次は、Form2専用ソフトウェアPreFormを設定し、プリントを試してみましょう。

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