Form2とジレットの3Dプリントカスタムシェーバー

髭剃り・シェーバーのジレットの新たな挑戦

シェーピングメーカーの代表でもあるジレット。日本でも有名なマサチューセッツ州の企業だ。ジレットが急成長したストーリーの背景には、カミソリの刃を付け替えられて、刃を使い捨てにするというビジネスモデルがあげられる。そんなジレットが新たに3Dプリンターを使った画期的なマスカスタマイズの取り組みを発表している。それがForm2によるオンデマンド製造だ。

Form2の生産システムFormCellを使ったオンデマンド生産

Form2は、Formlabsが提供する高性能な光造形3Dプリンターだ。昨年、Formlabsは、Form2の3Dプリンタの生産性と製造能力を向上させた自動生産システムであるForm Cellを発表した。

このエンドツーエンドのソリューションは、多数のForm2を配備し、ソフトウェアにおいて一元管理することで、3Dプリンターによるオンデマンドな少量生産を実現するものである。

シェーバーのハンドルをカスタマイズ。48種類のデザインが登場

そして、今回行われた3Dプリントプロジェクトは、新たなRazor Makerコンセプトのパイロットモデルだ。エンドユーザーからのパーソナライズしたオーダーに対して、持ち手の部分をForm2で個別に製造する取り組みだ。

7種類の素材から選べる

顧客は、Razor Makerウェブサイト上で独自のハンドルを作成できるようになり、デザインとカラーを選んで購入することができる。そこでは、Form2でのみ製造可能な非常に複雑な48のデザインを選択することができる。カラーはブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン、グレイ、クロムの7種類だ。

エンドユーザー向け商品の3Dプリントカスタムメイドの幕開け

FormlabsのDávidLakatos最高財務責任者は次のように述べている。「3Dプリンターによる大規模なカスタマイズは、消費者がプリントされた最終品を使用するのが現実になりつつあります。歴史的に、3Dプリンターは、製品開発のプロセスや、製造プロセスに関わってきましたが、消費者は3Dプリントそのものとの関わりはほとんどありませんでした。我々はジレットと提携することに興奮しています。これらの新たなカスタムカミソリハンドルは、そのダイナミックを変え、3Dプリントされた製品を直接消費者の手に渡すための次のステップです」。

オンラインストアでカスタマイズし、Formlabsで生産

ジレットのRazor Makerハンドルは、注文を受けるとFormlabsのボストン本社にあるForm2、およびFormCellで3Dプリントされ納品される。ちなみにこのカミソリハンドルは、同社のMACH3およびFusion5 ProGlideカミソリカートリッジと互換性があるため、刃を付けかえれば何度も使用可能だ。現時点では、カスタマイズ3Dプリント剃刀ハンドルは、米国内のお客様のみ利用可能となっている。

まとめ

Razor Makerコレクションの価格は、部分的に3Dプリントされたハンドルの場合は19ドルから、完全に3Dプリントされたハンドルの場合は25ドルで利用可能。更に注文されたすべてのハンドルには、カミソリカートリッジが付属する。7種の素材のうち、クロムの場合のみ39ドルと45ドルで提供している。納期は注文から2〜3週間かかるとのこと。

Form2の完全使い方ガイドはこちらです

Form2は、Form3Form3Lの登場によって、現在生産を中止しております。(新古機のご案内のみ)。Formlabsの3Dプリンターは、進化した次世代型3DプリンターForm3とForm3Lをお求めください。

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