進化するForm 2。新材料の登場やイージーモールドも展示

デスクトップで圧倒的な存在に

デスクトップタイプの3Dプリンタで圧倒的な人気を誇るForm 2。Form 2の発表によると全世界で導入実績ナンバー1ともいわれている。特許の失効によって多くのデスクトップモデルが登場したが、Form 2ほど後発の3Dプリンタメーカーとして成功している企業はないだろう。

新たに投資を受け、ユニコーン企業にも成長している。そんなForm 2だが、今回のTCT Japanと、次世代3Dプリンタ展におけるForm 2の展示をご紹介しよう。

Form2 ユーザー事例
Form2で作られたさまざまな事例が展示された。

Form 2の実例が拡大。最終品での展開も登場

 Form 2の最大の特長は、高精度な仕上がりに加え、ミスプリントがほぼ起きない優れた安定性にある。一派的に、安価なデスクトップタイプの3Dプリンタの注意点として、安定性が極めて悪いという点があげられる。

さまざまな理由によってプリント中の停止や、造形ミスなどが起きる。特に安価な熱溶解積層法の3Dプリンタではそれが顕著だ。それだけプラスチックの硬化という化学的作用をコントロールするにはノウハウが必要なわけだが、Form 2ではそのノウハウを全て自動的に行ってくれる。

例えば、材料の種類が異なれば、その材料ごとに最適な温度、粘度、レーザーの当て方、プラットフォームの動かし方が必要だが、Form 2ではそのあたりを自動的に行ってくれるため、どの材料も高品質でミスのない造形が手軽にできる。こうしたことから、新たにForm 2で作られたモデルを最終品として販売する展示も登場している。

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Form2 最終品 事例
最終品しての製造に使用が拡大している。

電動車いすWHILLのパーツ

オートデスクブースのWHILL本体

シリコーンのようなエラストマー材料が登場

 そんな性能から、Form 2では新たな材料が続々と登場している。既に、スタンダードタイプから透明性があるクリアタイプ、エンジニアリング用のタフデュラブルフレキシブル、ハイテンプに加え、鋳造用のワックスモデルが作れるキャスタブルワックスまで、豊富なラインナップを持っている。

そして今回の展示会では、あらたにシリコーンのような透明なエラストマー材料が登場している。こちらの材料は、日本での発売はまだこれからだが、先行して展示が行われた。Form 2では硬い透明レジンと黒いゴムレジンはあるが今回登場したElastic Resinは、より柔軟性が高く、広範なテストに耐え高いストレスにも耐えうる材料だ。

ゴムの弾性を表すショア硬度50A(フレキシブルレジンは80A)の柔らかさで、シリコーンで製造された部品などの試作品に最適である。これまで「シリコーンのような」部品や造形物は、金型で作るか高額な3Dプリンタでしかつくることが出来なかったが、Form 2のラインナップに加わることで、高精度に安価に作ることができる。

このElastic Resinは米国では既に使用が開始され、ウェアラブルデバイスや製造ライン用のロボットグリッパーなど、シリコーン部品の試作が求められる分野で利用されている。

Form2 Elastic Resin ゴム
シリコーンのように柔らかいゴム材料Elastic Resinが登場。

卓上超小型射出成型機 EASYMOLD(イージーモールド)との連携も

今回の展示では、Form 2の使用を拡張する使い方も展示された。デジタルファクトリーが提供するEASYMOLD(イージーモールド)と、Form 2のハイテンプレジンで作られた樹脂型を組み合わせることで、手軽にハンドサイズで射出成形を行うことができる。

小型の射出成形機 イージーモールド。Form2とのハイテンプレジンの組み合わせが可能

ハイテンプレジンは金型のプロトタイプなどにも利用できる高耐熱性に優れる樹脂。このハイテンプレジンで作った小型の金型を使えば、EASYMOLD(イージーモールド)で熱可塑性樹脂の射出成形ができる。使い方はとてもシンプルで、Form 2で樹脂型をつくり、EASYMOLD(イージーモールド)にセットする。そして材料をセットし加熱されて樹脂が柔らかくなったらレバーをひくだけだ。

ハイテンプレジンで作られた樹脂型

ハイテンプレジンは透明性が高いこともあり、射出時の樹脂の流れなども確認できる。手軽に金型の材料が試せるのも大きな強みだ。

LINEアプリと連携する試みも登場

近年、アプリの発展によって、3Dプリントをスマートフォンアプリでコントロールする開発が進んでいる。今回Form 2では、あらたな試験的な試みとして株式会社岩間工業所とともにLINEアプリを用いてForm 2本体をコントロールする取組が発表された。

モバイルアプリとの連携も開発がすすむ。

操作はシンプルでプリントのスタートや停止、更にはカメラでのモニタリングが可能だ。また、複数台のForm 2を管理することができ、分散的に使用することができる。LINEの友達追加のようにForm 2を追加することで利用可能だ。

LINEのサーバーを経由するため、接続性も強い。まだ試験的な試みだが、将来的にモバイルアプリケーションとしてより手軽にコントロールができるかもしれない。

まとめ

Form 2は、高品質とその安定性から高い運用面での性能を誇っている。ミスすることはなく、小型ながらも常に高品質なプリントで造形が滞ることがない。年々拡大する豊富なレジンの種類によって、1台でさまざまな用途に活用ができる。

プロトタイプから治具、鋳造、ゴム、EASYMOLD(イージーモールド)との併用による金型、更には最終品まで、幅広い用途に対応している。またメーカーのFormlabsはユニコーン企業としてスタートをきったばかりであり、今後更なる進化と発展が期待される。今後の開発からも目が離せなさそうだ。

2019.2.21 投稿者:i-maker

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