3Dプリンターで商品化が可能に、持っても熱くないセラミック製タンブラーbhold

最終品製造としての3Dプリンターの役目

3Dプリンターの商品開発への利用が徐々に普及してきている。これまで3Dプリンターはプロダクトデザインを確認するための用途として使用されてきた。しかし、最近の性能向上で違う使われ方が普及してきている。

もともとは、試作品のモックアップを製造することが本来の使用方法であったが、ここ1年間で性能や素材が大幅に拡大し、最終品をダイレクトに製造する動きが登場してきている。

その最大の特長の一つはデザインの、製品設計の幅が大幅に広がることだろう。

それは、3Dデータから直接物体を生成することができるため、従来の金型では再現できなかったデザインを作ることができるという点だ。 本日ご紹介するエスプレッソ用タンブラーbholdもそのうちの一つ。

今後3Dプリンターはものづくりに関わるさまざまな分野に大きな影響を与えるが、とりわけデザイナーの表現できる幅を広げてくれる道具として利用が広がりそうだ。

3Dプリンターで二重壁構造のデザインが可能

今回ご紹介するエスプレッソ用タンブラーbholdは、セラミックで作られている。 見た目は取っ手がないシンプルなデザインだが、二重壁構造になっており、三つの穴がこの商品デザインの最大の特長だ。

この三つの穴が通気口としての役目を果たし、熱を逃がす仕組みになっている。 そのまま持っても熱くないコーヒーカップだ。

この熱くないという機能性を備えたシンプルなデザインを再現するためには、従来のセラミックの製法では不可能であった。

一般的なセラミックの製造方法は、金型を使って加圧して成形する方法や、射出成型による製法、ろくろによる製法などが、あるが、どの製法をとっても、この二重壁構造による機能性を再現したデザインを作ることは不可能。

データから直接成形することができる3Dプリンターを使うことによって初めて可能になったものだ。またデータの形状が変わらない限り、3Dプリンターでは何個でも同じものを量産することができる。

この持っても熱くないエスプレッソ用タンブラーbholdはホワイト、ブラック、ライトブルー、コバルトブルー、ライトグリーンの5色に対応に対応しており、1個69ドル(約7,000円)から販売されている。

エスプレッソ用タンブラーbhold

ホワイト、ブラック、ライトブルー、コバルトブルー、ライトグリーンの5色に対応

二重壁構造で熱を逃がす機能

3Dデータから直接成形

Bholdの動画

まとめ ‐埋もれた商品が世に出やすくなる-

今回ご紹介させていただいたbholdは、最終デザインが決定するまで100個近いプロトタイプが作られたとのことだ。

3Dプリンターは本来の使用用途であるプロトタイプの製造でも大きなメリットを発揮し、bholdの商品開発のように、試作品、最終品の区別なく利用されるようになるだろう。

今現在はまだ3Dプリンターは試作品の製造がメインで使われているが、2014年度以降さまざまな分野で最終品の製造に利用されつつある。こうした最終品への3Dプリンターへの使用はデザイナーの役割を大幅に広げることになる。

例えば試作品を製造するのにも、従来の製法では試作品用の簡易金型の製造が必要であった。 また、少量生産するには、金型製造コストが高すぎて、一定数の販売量が無い限りは商品化することができなかった。

こうした従来の大量生産における商品開発では、生産コストと販売量によって商品化が決定されることになり、メーカーとしても一定の販売量が担保できない商品は作らない状況であった。

ましてやデザイナーが作りたい製品や、表現したい作品は製造コストが高すぎて作ることは不可能。このように出したくても出せない、作りたくても作れない商品があまた存在することになる。

3Dプリント技術は、まさにそんな世に出ることなく埋もれてしまった商品を具現化してくれる最大のツールだ。

既に海外では有名なデザインアワードなどでも、デザイナーが自分の作品を気軽に出品するようなことが当たり前になりつつある。 3Dプリンターは今後、多くのモノづくりに関心のある人々や才能のあるプロダクトデザイナーのために大きな力を与えてくれるだろう。

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