amazonの3Dプリントサービスが拡大、大手プリントサービスSculpteoが登場

拡大するamazonの3Dプリントサービス

2カ月前の2014年3月に、ネット通販最大手のamazon.comが3Dプリントサービスを開始したが、今回更なるサービス拡大が行われた。 3Dプリントサービスに参入といっても、amazonが直接3Dプリントを行うわけではなく、オンライン3Dプリントサービスを提供する3DLTのストアを開設して、提供するというもの。

今回はさらに別のオンライン3Dプリントサービスが加わっている。 新たにamazon内に登場したのはオンライン3Dプリントサービスの最大手Sculpteoだ。

Shapewaysと並ぶオンライン3Dプリント業界のトップリーダーで、その提供される素材は広範にわたっている。 本日は新たにamazonに登場したSculpteoと、拡大する3Dプリントサービスをご紹介。

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世界最大規模のオンライン3Dプリントサービス

Sculpteoは本サイトでもたびたびご紹介させていただいたが、オンライン3Dプリント業界におけるトップリーダーと言える。 提供される3Dプリントの素材はなんと45種類にもおよび、プラスチック素材でも非常にバリエーションに富んでいる。

また、シルバーやアルミニウムに始まる金属類も豊富で、カラーバリエーションや後加工等の仕上げも多岐にわたっている。 日本ではもう一人のグローバルリーダーShapewaysが有名だが、実はこのSculpteoも充実した顧客サービスで知られ、一般消費者向けよりも、中小企業向のプリントサービスで定評がある。

クラウド上で、細かい設定ができるパーツ類の3Dプリントサービスや、フランスでは郵政公社の3Dプリントサービスを代行しているのが、このSculpteoだ。 今回のamazonへの参入は、過去5年間にわたる3Dプリントサービスの経験や、製造業にも定評がある仕上げを武器に登場するものだ。

既にストアは立ち上がっており、40近い商品が販売されている。amazonは小売り業なため、もちろん、販売されている商品はエンドユーザー向けのペンダントやスマートフォンケース、花瓶などだ。

どれもプロのデザイナーがデザインし、仕上げもこだわった作品になる。

Amazonに設けられたSculpteoのサイト

スマートフォンケース

花瓶

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まとめ ‐需要が高まる3Dプリントサービス‐

3Dプリンターが普及しつつあるとはいえ、一般家庭に広く普及するためには、まだかなりの時間がかかるだろう。急速に技術が発達しているとはいえ、3Dプリンターを誤りなく操作し、クオリティの高いアウトプットを作るためには、相応の技術力がいるからだ。

特に今我々が日常的に使用しているあらゆる物は、量産品がほとんどだが、クオリティは精巧を極めている。こうした質の良い量産品と比べた場合、3Dプリントされた物は、まだクオリティが低いものが大半を占めている。

たしかに3Dプリンターと3Dデータを使うことで表現の幅は拡大するが、高額なハイエンドタイプの3Dプリンター以外は、そのまま使えるレベルではない。

エンドユーザーが使えるレベルに届くには多くの課題が残されている。そのため、高い造形技術と、精密な後加工を施すことができる3Dプリントサービスは今後ますます需要が高まっていくだろう。

例えば新たな商品開発に取り組む中小企業やデザイナーにとっては重宝するサービスなのではないだろうか。もちろん製品の設計データや、デザインは、最重要で守らなければならない企業秘密なため、利用には最新の注意や秘密保持は欠かせない。

しかし、3Dプリンターは、従来の大量生産体制では不可能であったことが、デザインや機能面、コスト面という3つの方向から可能にしてくれる技術に他ならない。今後ますます3Dプリントサービスは拡大していくだろう。

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