世界で最も豪華な機体
エアバスA380は世界初の2階建てジェット旅客機だ。「空飛ぶ豪華ホテル」とも言われ、史上最大、世界最大の旅客機であるとも言われている。フランスのエールフランスやシンガポール航空などに採用されている機体だが、その価格も1機4億390万ドル、約400億円と、ジェット旅客機のなかではひときわ高い。
極めて高い買い物であるため、航空会社のバイヤー向けのショールームなども贅を凝らしたものとなっている。とりわけファーストクラス用のラウンジは非常にこだわったものであり、「空飛ぶ豪華ホテル」といわれるエアバスA380 にふさわしいモックアップが要求されるのだ。本日はドイツで60年近い歴史を持つ製造企業のファーストクラス座席の3Dプリント試作をご紹介。
エアバスA380のファーストクラスショールーム


正確性を要求されるファーストクラスのモックアップ
このエアバスA380 のショールームに設置されるファーストクラスのモックアップにはきわめて高度なアッセンブル技術と、安全性が要求されることになる。ファーストクラスは非常に多くの部品から構成されており、なおかつその個々の部品がお互いに正確にフィットすることが必要だ。
さらに、乗客の安全性や快適性をたもつために、高温耐性の高性能プラスチックを用いていることが要求される。こうした高いパーツスペックを満たすために注目されたのが3Dプリント技術であり、選ばれた企業が50年以上の歴史を誇るドイツのホフマン・イノベーション社だ。
1958年に創業したホフマン

現在のホフマン社

ドイツで50年以上の歴史をもつ製造企業が製造
ホフマン・イノベーション社はドイツで約50年以上の歴史をもつ製造企業だ。もともとは1958年に創業者のホフマンの庭で始まった工具製造会社で、今では様々な金属加工だけではなく、プラスチック加工業界で最も評判の良い企業の一つとして認識されている。その分野は幅広く、航空機パーツだけではなく、自動車用パーツや家電製品、医療用部品、など多岐にわたっている。
また単純に製造を行うだけではなく、製品開発、試作、金型、3Dプリント、パッケージングなどあらゆるフェーズに精通する製造のスペシャリスト集団だ。今回のエアバスのファーストクラスの試作製造では、金属粉末を溶接するコンセプトレーザーという3Dプリンターでパーツ製造を行っている。
エアバスA380のファーストクラスに使用される3Dプリントパーツ


ホフマン・イノベーション社が手掛ける製品



まとめ
この3DプリントパーツはエアバスA380のファーストクラスまわりにおいて、様々な部分のパーツとして使用されている。代表的な例としては、キャビンと航空機の外皮を接続するパーツであったり、酸素供給用のコネクタを充填するためのバイオニック·ホルダーの製造に使用される。
こうした3Dプリント技術の利用は数年前までは考えられなかったとのことだ。従来は鋳造法によって製造されていたが、従来に比べてはるかにコストを低く抑える上に、パーツとパーツをつなぎ合わせる接合部分のクオリティもはるかに向上しているという。3Dプリント技術は年々向上しており、毎年製造分野で利用される分野がどんどん拡大している。
しかしその裏にはホフマン・イノベーション社のような、長年の経験と技術に裏打ちされた高いレベルの企業が存在しているのだ。
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