オリジナルフィギュアを3Dプリンターでカスタマイズ製造するAdamation

オリジナルキャラクターの3Dプリント製造

3Dプリンターは今では、従来の試作品を作るための道具ではなく、最終品を直接データから作るための道具として使用されるようになっている。

3Dプリント技術の向上は様々な使用範囲の拡大をもたらしているが、こうした恩恵を一番受けるのがデザイナーや、新しくものづくりに取り組む人たちだ。多くのお金を投資することなく、自分のアイデアやデザインを物体として作ることができるし、インターネットを通じて消費者に直接販売することもできる。

こうした3Dプリンターのもつカスタマイズ性とオンデマンド製造といった特長と、インターネットという世界中どこでも消費者とつながれるテクノロジーの組み合わせで、今後は数多くのデザイナーや起業家が登場するだろう。

既にこうした動きは2012年ごろから登場しつつあり、毎年増加しつつある。Shapewaysのように多くのデザイナーを抱える3Dプリントポータルのようなサイトも登場しているが、デザイナーが自分で直接ホームページを公開して販売するケースも多い。

本日ご紹介するAdamationもそのうちの一つだ。このAdamationではオリジナルにデザインされたフィギュアが販売されており、ユーザーは自分の好きなキャラクターの好きなポーズを選んで購入することができる。

3Dプリンターで製造する完全受注生産のビジネスモデルだ。基本的な購入方法はシンプルで、4種類のストーリー別に分かれるオリジナルキャラクターを選択し、好きなポーズを選択して購入。

その後、72時間以内に選んだオリジナルキャラクターが3Dプリンターで製造され納品されるという仕組みだ。ちなみに使用される材料は石膏で、なんとこのオリジナルキャラクターの3Dデータを行っているのは日本のデザイナーの方だ。

4種類のストーリー

キャラクターのポーズを選択

まとめ -将来的にはダウンロード販売も検討-

Adamationは将来的に家庭用の3Dプリンターが普及した暁にはダウンロード販売も検討しているようだ。データでの販売が可能になれば、より多くの人たちが購入可能になるし、世界中どこにすんでいても、自分のすきなフィギュアを購入することが可能だ。

しかしデータで販売した際の注意点は、一度データをダウンロードされてしまうと自由に改変されてしまったり、一つのデータで何度もプリントされてしまうといった恐れがある。

この点に関しては、Adamationでは独自のデジタルデータのセキュリティシステムをもっているようだ。

また、最近ではこうした3Dデータの著作権を保護する観点から、3Dプリントのストリーミング技術、いわばデータを1回のプリント分しか購入できないようにするという技術も開発されている。

近い将来、著作権やセキュリティがしっかり整い、3Dプリンターのクオリティもはるかに向上すれば、様々なデザイナーが自由に3Dプリンターを使って販売し、世界中どこにいても、欲しいプロダクトが購入できる時代になるだろう。

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