3Dsystemsの3Dプリンティング2.0推進活動、全国で324の無料セミナー開催

3Dsystemsの3Dプリント技術の導入推進活動

3Dsystemsは3Dプリンター業界のトップリーディングカンパニーだ。同社は昨年度以降、様々な企業の買収を行い他社と業務提携を進めるなど、あらゆる業界で3Dプリント技術が使用されることを推進している。ちなみに本サイトでもご紹介させていただいた3Dsystemsの買収やアライアンスの状況を時系列に再度ご紹介しよう。

  • 2013年7月:金属3Dプリンターメーカー「フェニックスシステムズ社」買収
  • 2013年7月:砂糖の3Dプリントサービス「シュガーラボ」買収

上記の買収と提携に関する記事はこちら3Dプリンター販売で50%の成長!買収でサービス拡大する3Dシステムズ社

製造業、おもちゃ、食品、コンシュマー向けとあらゆる業界における3Dプリント技術の可能性を示す取組だが、ここには同社がすすめる「3Dプリンティング2.0」と言われるコンセプトというか、運動といったものがある。「3Dプリンティング2.0」とは昨年の世界最大の家電展示会ユーロモールド2013で3Dsystemsが発表したものだが、端的に言うと、自社の3Dプリンターをあらゆる業界で導入していこうという運動だ。

3Dsystemsの3Dプリンティング2.0の具体的目的

  • あらゆる業界で3Dプリンターによるデータからの直接製造を進める
  • 高性能フルカラープラスチック3Dプリンター「ProJet® 4500」の導入
  • 複合材料のマルチ3Dプリンター「ProJet® 5500X」の導入
  • 最速の造形速度を持つプラスチック3Dプリンター「PROX™950」の導入
  • 金属部品を製造できる3Dプリンター「PROX™シリーズ(100、200、300)」の導入

一見すると全く関連性のない業界の企業を買収したり、業務提携を行っているが、根幹にあるのが、3Dsystemsが推し進める「3Dプリンティング2.0」だ。これにより「3Dプリンティング2.0」の目的である「あらゆる業界で3Dプリンターによるデータからの直接製造を進める」ことにつながってくる。

全世界324の3Dプリント無料セミナー開催

3Dsystemsは同時にあらゆる業界に3Dプリンターを導入するために、全世界で合計324もの無料セミナーを開始している。このセミナーは3月22日から7月24日の約4ヵ月間の間に開催されるもので、参加者は無料でデータ設計から製造を行う方法を学ぶことが可能だ。

対象の3Dプリンターは「3Dプリンティング2.0」で導入が推進されている最新式のものになる。

「ProJet® 4500」のサンプル

「ProJet® 5500X」のサンプル

「PROX™950」のサンプル

「PROX™100」のサンプル

「PROX™200」のサンプル

「PROX™300」のサンプル

まとめ

3Dプリンター市場は2014年以降も右肩上がりで成長していくと予想されている。3Dsystemsはまさにその中心的役割を果たしていると言っても過言ではない。同社の持つ製品ラインアップは従来使用されてきた製造業だけにとどまらず、おもちゃやフィギュアなどに代表される消費者向け製品の製造での使用も期待されている。

また、教育業界への導入や、個人を対象としたデスクトップタイプのラインアップも拡充している状況だ。3Dsystemsはまさに「あらゆる業界へのダイレクト製造の流れをもたらす」という目的のため、企業間ベースでの買収や業務提携以外に、今回ご紹介した無料セミナーも開催中だ。

今後さらなる導入が加速する中、3Dプリント技術を利用したケーススタディが続々と増えてくるだろう。今後も製造業にとって役に立つ技術として注目していきたい。

i-MKAERでは光造形3DプリンターForm3+やレーザー焼結3DプリンターFuse 1Raise3Dシリーズなど多彩な3Dプリンターのノウハウ、販売をご提供しています。ご質問や無料サンプルや無料テストプリントなどお気軽にご相談ください。