2013年度3Dプリンターは世界的なムーブメントになりいろいろな分野での使用が検討されている。
日本でもスマートフォンケースやアクセサリの製造に使用したり、ペットや家族などの写真を3次元化したりと、いろいろな使われ方がされていますが、本来は製品化する前の試作・モックアップの造形として使用されているのがもともとであった。
3Dプリンター自体の性能が飛躍的に高まり、素材も様々な素材が使用できるようになってきている。基本は試作品目的で石膏粉末から造形するものが中心であったが、樹脂や金属など使用できる素材が多角化し始めている。
以下3Dプリンターが使用されている様々な事例を以下ご紹介
医療分野での使用
再生医療部門博士アンソニー·アタラ博士は、患者の生きた細胞を使って3Dプリンタによって移植可能な腎臓を出力した。患者のCTスキャンから腎臓のボリューム全体を再構築することができ、3Dプリントして生成移植することが可能とのことだ。実際、移植リスト上の患者の90%が腎臓を待っており、3Dプリントで腎臓を生成することで多くの患者を救えると言っている。
また、義肢や義顔の製造においても3Dプリンターは使用されている。最近ではバイオプリンターの研究もおこなわれプリンストン大学では人口耳を製造したともいわれている。
自動車業界での使用 試作車両・部品の生成
アメリカの代表的な自動車メーカーであるGMとフォードも製品開発の分野で3Dプリントを使用している。GMは2014年のシボレー・マリブの試作に3Dプリンターを使用して時間を大幅に短縮した。液状樹脂でパーツを生成したことによって車体の重量が軽くなり、燃費が向上することができたとしている。また、風洞で試作車を実験するためにフロントの設計に3Dプリントを使用したり、フロントシートのバックパネルを生成するのにも使用している。
一方フォードは数多くの部品の製造に3Dプリンターを使用している。具体的にはシリンダーヘッドやブレーキローター、シフトノブやベントなどの製造に使用している。またトレンスアベニュー組立工場においてエクスプローラーとエコブーストエンジンの生産のために使用されている。
宇宙開発分野での使用 NASAでの使用
前回、ロッキード・マーチンが宇宙開発分野での使用、特に人工衛星の部品に3Dプリンターを使用しているとの記事を紹介したが、NASAでも使用されている。NASAでは3Dプリンターの研究がなされているが、具体的にはロケットエンジン噴射装置の製造に使用されている。
また、国際宇宙ステーションにおいて、宇宙空間での3Dプリンターの使用を研究している。これは宇宙飛行士が宇宙で部品が不足した場合に3Dプリンターが使用できれば、わざわざスペアパーツを運ぶという必要性がなくなるためである。スペアパーツなどが必要になった場合、地上からデータをアップロードすることによって生成することができるとしている。
参考記事:forbes
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