折り曲げ可能な3Dプリントシューズ
スペインの3Dプリンター用の材料メーカーが、自社で販売する材料を使って、スニーカーを3Dプリントするデモンストレーションを発表した。このRecreusという会社、3Dプリンター用のフレキシブルフィラメントのメーカーだ。
3Dプリンターの材料はプラスチックや金属など様々なものがあるが、このフレキシブルフィラメントは、柔軟性があり、折り曲げ可能なモノを作れる樹脂。今回作られたスニーカーは、必要に応じて折り畳むことができ、小さな袋に詰めすることもできるという。
ちなみにスニーカーの名前はSneakerbot IIでデザインは80年代の映画バック·トゥ·ザ·フューチャー、スターウォーズをモチーフにしている。
折曲げ可能な3DプリントシューズSneakerbot II動画
フレキシブルフィラメントの使い方とシューズをプリントする動画
3DプリントシューズSneakerbot IIの画像




3DデータサイトThingiverseで無料公開
この折り曲げ可能な3DプリントシューズSneakerbot IIはMakerBotが運営する3Dデータサイト、Thingiverseから無料でダウンロードして3Dプリントすることが可能だ。Recrousはフレキシブルフィラメント材料を販売する企業であることから、この3Dプリントシューズを公開することで販売促進につなげたい考えだ。
Recrousは現在12色のフレキシブルフィラメントを販売しているが、この3Dプリントシューズをプリントするためには、Recrous社のフレキシブルフィラメントだけでなく、特殊な押出機とフィラメントのために特別に作られたホットエンドを購入する必要がある。
Thingiverseで無料公開

Rerous社のフレキシブルフィラメント

まとめ -拡大する3Dプリント材料と使用の幅-
今回Recrous社が発表した3Dプリントシューズは自社製品の販売につなげる販促目的もあるだろうが、3Dプリンターの使用拡大を広く知らしめることにもなっているだろう。既に靴の製造に3Dプリント技術を応用する動きはあり、ナイキやアディダスも3Dプリント技術を使ってカスタマイズされたシューズを作り始めている。
また、室内も靴で生活するヨーロッパやアメリカに多い足病対策として使用されるインソールの製造にも3Dプリント技術が取り入れられている。
3Dプリンターはその人個人個人の足の形にフィットするカスタマイズには最適な技術だ。既にシューズ製造で取り入れられている靴やインソールのカスタマイズ製造は特定部分の製造に使用されるのが通常だ。
例えば、インソールだけだったり、靴のスパイク部分だったりと、機能性やカスタム性を要する部分で使用されている。一方で、Recrous社が発表した3Dプリントシューズは柔軟な素材を使用すれば、靴全体も作れてしまうという例を示す面白い取組だろう。
3Dプリンター用の材料は今さまざまなものが出てきており、今回の柔軟性のある樹脂以外にも、木材やゴム形状などが登場しつつある。今後も更なる材料研究が進めば、3Dプリンターで作られる製品の幅もどんどん拡大していくこと。素材の多角化は3Dプリント市場全体を底上げする役割として今後も注目すべき分野だ。
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