3Dプリント市場はコンサルタントが予測するよりも大きくなる

クレディスイスが3Dプリント市場レポートを発表

3Dプリンターが昨年以降急速に注目されてきている。

最近ではマッキンゼーやゴールドマンサックスなど専門機関が3Dプリント市場の予測を示しており、3Dプリンターで製造された製品が占める市場の割合が拡大していくと言われている。

最近ではヤマダ電機やAmazonなどでも個人向けの3Dプリンターが発売され始めましたが今後どのように拡大していくのでしょうか?

クレディスイスが発表している180ページに上る膨大なレポートによると、3Dプリント市場は年率20%の比率で成長すると言われています。特に、宇宙航空産業、自動車、ヘルスケア、消費者の4つの市場が顕著とされ、年間で20%から30%の売上成長を維持し続ける予測している。クレディスイスのレポートでは3Dプリントがどのように世界を変えるかを示している。

ヘルスケア産業での使用

ヘルスケアの分野では既に3Dプリントは深く入りこんでいる。今日の全ての補聴器の90%以上は3Dプリンターによって作られている。

また、歯科分野での米国での3Dプリンターの用途は2016年までに12%から18%まで拡大するといわれている。さらに、股関節や膝関節置替用の用途としては、最大18億ドルの市場になると言われている。GEは超音波機器に使用する高価な部品を3Dプリンターで製造している。

航空宇宙産業での使用

ヘルスケア市場と同様、航空宇宙産業においても年率30%の成長をみている。例えば、航空エンジンのメーカーの資本支出は、一般的に販売の4%です。それらの大多数は製造装置に割りあてられる。

2016年には500億ドル(約5兆円)の航空エンジン市場があるが、そのうちの14億ドル(約1400億円)が3Dプリント関連市場になることを可能にする。この市場は3Dプリントに関わる材料、サービス、ソフトウェア、部品販売を含んだ数字だ。

3Dプリント市場の最大の拡大は個人使用がもたらす

第三に、最も急成長している市場が消費者が使用する市場だ。2013年度には100%の成長率で、3Dプリント市場が急成長している。個人向けの3DプリンターはMakerbot社(Stratasys社が買収)の製品が有名で、中小企業のオーナーや個人向けの製品を販売している。価格は約22万円~28万円で販売されている。

原文記事:business insider

まとめ

以上はクレディスイスが発表しているレポートのまとめ記事の翻訳である。

2014年2月に3Dプリンターの技術である「レーザー焼結法」の特許が特許切れになり、2014年以降3Dプリンターが一気に増え、市場がより急速に進むとも言われています。

日本でも従来から製造業の現場では試作品の製造として3Dプリンターを使用してきましたが、8月にパナソニックが初めてデジタル家電製品の試作品を3Dプリンターを全面的に使用して製造するようにしているなど、着々と製造現場において変化が生まれてきています。

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