アムステルダム市立美術館のユーザー参加型アニメーションデザインの表現

By | 2014年2月26日
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リアルな世界で多数のアイデアを集める

インターネット上では、クラウド技術の発展で多数のユーザーのアイデアや意見を集め、プロジェクトを完成させる仕組みが当たり前になりつつあるが、オランダで実際のリアルな世界での取組が行われているところだ。

この取り組みを行っているのはオランダのアムステルダム市立美術館で、美術館に訪問する人たちが、紙に思い思いの線やイラストを描き、それを連続的にスクリーン上で描写することで一つの表現を行うという取り組み。

既に2月26日時点で16608名もの訪問者のイラストが上がっている。下記の動画は訪問者が実際にA4用紙に好きなイラストを描き、スキャンして一連の表現がアニメーションとしてスクリーン上に映し出される場面。

ユーザーが参加するごとにスクリーン上のアニメーションが変化し続け、新たな表現が映し出されるというものだ。

アムステルダム市立美術館はこのプロジェクトを8月10日まで開催しているとのことだが、既に完成されるアニメーションの目標値まで89%まで達成されている。

訪問者のアニメーション作成動画

アニメーションが展示されている部屋

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A4用紙にサインペンで自由に描ける

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スキャンするだけ

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様々な表現

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まとめ –時代に対応した取り組み-

オランダは歴史的にも優れた芸術家を生み出し、高いデザイン力を持っている国だ。

アムステルダム市立美術館以外にも有名な画家のゴッホの絵が展示される国立美術館であるゴッホ美術館や17世紀のオランダ絵画が展示されるアムステルダム国立美術館などがある。

今回このユーザー参加型のアニメーション表現を行ったアムステルダム市立美術館も1874年に開設された歴史ある美術館だ。

主に近代美術を対象とする作品が多く貯蔵され2013年には年間で30万人もの来場者が訪問している。

時代の変遷とともに取り扱うテーマも幅広くとらえており、1960年代にはアメリカで誕生したポップアートをいち早く取り入れたり、映像技術の発展に伴う1970年代のビデオアートの興隆では、ヨーロッパのビデオアート作品に注目し900点もの作品が貯蔵されている。

今回の多くの様々な訪問者が参加して一つのアニメーションを完成させるというプロジェクトも、まさに今の時代を反映した取り組みだと言えよう。

インターネットの大きな特長である、多種多様な人々とつながることで、多くの人の考えやアイデアを集約して何かを形作ることができるというメリットをリアルに行った斬新な試みだ。

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