SEIKOの3Dプリントアイウェアがメガネのアカデミー賞を受賞。広がるマスカスタマイゼーション

By | 2015年10月8日
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広がるマスカスタマイゼーション。SEIKOのスポーツアイウェアが登場

3Dプリンターの最大のメリットは、カスタマイズ性に尽きる。デジタルデータからダイレクトに物体を製造することから、エンドユーザーの細かな要望に応じて最も適切なデザインと機能を提供することができる。とりわけカスタマイズ性が発揮されるのが身にまとって使用するプロダクトだ。

一人一人の耳の形に最適な形状でフィットさせることができる3DプリントイヤホンNormalや、完全に左右の足にフィットさせ足病を防ぐSOLSなど、これまで3Dプリンターとカスタマイズ性を活かしながら最終品を作るマスカスタマイゼーションの事例をいくつかご紹介をしてきたが、新たにスポーツアイウェアの3Dプリントが登場した。しかもこのスポーツアイウェアは、メガネのアカデミー賞ともいわれる栄誉ある賞、SILMO D’OR(シルモドール)賞を受賞した。

本日はメガネの製造メーカーセイコーオプティカルプロダクツとマテリアライズの3Dプリントアイウェアの取り組みをご紹介しよう。続々と登場するマスカスタマイゼーションだが、今回のスポーツアイウェアのものづくりも、エンドユーザー一人一人に最大限の満足感を与える取り組みがなされている。

SEIKO Xchanger マテリアライズ 3Dプリント スポーツアイウェア

メガネのアカデミー賞SILMO D’OR(シルモドール)賞を受賞

今回このメガネのアカデミー賞ともいわれるSILMO D’OR(シルモドール)賞を受賞したのはセイコーオプティカルヨーロッパが手がけるXchanger」と言われるスポーツアイウェアコレクションだ。ちなみにSILMO D’OR(シルモドール)賞は1994年に創設されたアワードで、メガネ界では最高の栄誉ある賞。毎年、創造的で革新的なアイウェアが受賞される。

今回受賞したスポーツアイウェアコレクション「Xchanger」は、スポーツ愛好家のために開発されたアイウェアで、スタイリッシュでモダンなデザインを持ちながら、同時にスポーツのパフォーマンスを発揮させる快適性といった機能を併せ持つメガネ。今回3Dプリントの威力が発揮されるのはフレームのデザインと製造の部分。SEIKO Xchangerのフレームに使用される素材は、チタンよりも軽く、アセテートよりも強いシルクのような分子構造を持つ認定生体適合性材料が使用される。

下記の動画ではこのフレームが3Dプリントされる映像が映し出されているが、粉末焼結機(SLS)タイプのアイウェア専用造形機によってカスタムフィットのメガネが作り出される。9色のカラーから選択可能で、着色と研磨加工により美しい仕上がりが特徴的だ。ベースとなるフレームは5種類から構成されており、最適な傾きを3種類の傾斜角から選択できる。まさに完全なカスタムスポーツアイウェアが作られるというわけだ。

SEIKO Xchanger動画

マテリアライズの高度な3Dプリント技術がマスカスタマイゼーションを可能に

このカスタムスポーツアイウェアSEIKO Xchangerにはマテリアライズの高度な3Dプリント技術が余すところなく発揮されている。基本的なアイウェアのデザインは5種類のフレーム構造から選択されるが、ここではマテリアライズの専用ソフトウェアによって個人個人の顔の形状に対応したメガネフレームが構築される。言うまでもなく人によって顔の形状、大きさ、耳や鼻の位置は千差万別である。

マテリアライズの専用ソフトウェアでは、こうしたユーザー一人一人のフィジカルデータを分析し、解剖学的構造を把握、その人に最適なメガネフレームをカスタマイズしてくれるのだ。また、実際の3Dプリントにもマテリアライズの技術が結集されており、3Dプリントアイウェアのためにチューニングされたレーザー焼結機により、クオリティの高い造形が行われるだけではなく、マテリアライズ独自の工程管理システムStreamicsシステムと連携した、アディティブマニュファクチャリング管理プラットフォーム(AMCP)により、品質と再現性をより細かく制御することが可能となる。

こうした3Dプリント技術の分野で25年に渡る実績をほこるマテリアライズならではのソフトウェア、ハードウェア両方のノウハウが高品質なマスカスタマイゼーションを可能にしているわけだ。

SEIKO Xchanger マテリアライズ 3Dプリント スポーツアイウェア

5種類のフレーム、9色のカラー、3種類の傾斜から選択できる

SEIKO Xchanger マテリアライズ 3Dプリント スポーツアイウェア

個人個人の顔の大きさ、形に合わせてカスタムフィットさせる

まとめ ソフトとハード。マテリアライズの二つの徹底したユーザー目線

冒頭でも述べたとおり、3Dプリンターの最大の特性はカスタマイズ性にある。特に今回ご紹介したスポーツアイウェアのように、機能性とデザイン性を両立しながら、個人個人のフィジカルデータに最適なフィッティングを行うプロダクトには最適だ。だが高度なカスタマイズ性を実現し、同時にエンドユーザーの使用に耐えうるためのクオリティを実現するためには、ソフトとハード両面における高いノウハウが要求される。

イヤホンのNormalやインソールのSOLSなどもユーザー自体はアプリケーションで写真を撮影するだけというシンプルなものだが、そこから最適な3Dデータを構成するためには門外不出のアルゴリズムが存在する。今回のカスタムスポーツアイウェアSEIKO Xchangerにはマテリアライズのこうしたソフトウェアノウハウが余すところなく生かされており、同時にそこからクオリティの高いプロダクト製造を行うといった一連の製造管理まで完成されている。

時代のニーズはマスカスタマイゼーションを高く求めているが、その実現を行うためにはソフト、ハード、製造管理といったあらゆる側面からのユーザー目線が求められる。3Dプリント技術の真価は、徹底したユーザー目線によって最大限いかされるのだろう。

マテリアライズのリリース

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