創造力と課題解決力を養う教育ツール。広がるレゴブロックの使い方

By | 2015年8月11日
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レゴブロックの持つ教育の力

能力の発達と遊びには密接な関わりがある。特に、新たなものを作り出す力を養うという点では、一般的な教科書中心の教育より、遊びの方がはるかに効果があるだろう。また、ある研究では、遊びが子供も大人も問わず、その人間の日常的な能力を育てるのにも効果があるとされている。

そんな遊びの力を裏付けるかのように、今レゴブロックがさまざまな分野で利用され、教育ツールや開発プログラムに利用され始めている。例えばケンブリッジ大学では新たにレゴ研究センターを設けて、新たな開発と学習の研究を開始しようとしている。

また、レゴのシンガポールでは、クリエイティブエージェンシーと提携することで、レゴを用いた新たな都市開発の創造を開始している状況だ。レゴブロックといえば、子供から大人まで世界中にファンがいて、創造力を育成するおもちゃとしても大人気のおもちゃだが、今新たな使用方法に注目が集まりそうだ。本日はそんなレゴブロックの創造性を育む教育ツールとしての役割をご紹介しよう。

レゴブロック 教育 創造性 課題解決力

教育にレゴを使った〝遊び゛を取り入れるケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学は教育における遊びの研究センターの開設を2015年の10月にスタートさせる予定だ。この遊びの研究センターは、長年レゴ財団の協力を経ながら研究が進められてきたが、今回新たにレゴ教授が、この教育における遊びの研究センターのディレクターとなる。

この教育における遊びの研究センターは、ケンブリッジ大学の教育学部が主導する専門機関であり、レゴ財団から600万ドルにも及ぶ寄付を受け設立される。その研究センターの内容だが、〝遊び゛が子供、大人問わず、個人的なワークライフバランスの向上に繋げることができ、また創造性を喚起することでさまざまな問題の解決に繋げることができるという力を研究することにあるようだ。

既に、この研究センターではないが、ケンブリッジ大学のエンジニアリング部門が、小さなレゴのピースを古代エジプトのミイラを保存するケースに使用する取り組みなどが行われている。こうした取り組みはほんの一部にしか過ぎないが、レゴと遊びを教育に取り入れるということが、今後の高等教育に大きな進化を与えるものであり、同時により良い人材を育てることにつなげられるのではとの期待を集めているようだ。

レゴブロック 教育 創造性 課題解決力

6歳の子供たちがレゴで50年後の都市開発。レゴシンガポールの取り組み

このように教育にレゴを取り入れる動きは、ブロックを組み立てられることで、自由なモノを作り出すことができるというレゴの機能にある。これは単順なおもちゃとしてではなく、自由な発想をカタチにできるといったことや、物質的な課題を解決させることができるといった側面を持つからにほかならない。

レゴはブロックというハードを売っているが、本質的には、課題解決や創造力を育てる〝ソフト゛を売っていると言えるだろう。こうしたレゴの力をよりダイナミックに利用しようという取り組みも登場してきている。レゴシンガポールでは、新たにレゴブロックを使って6歳の子供たちに50年後の都市開発を計画してもらっている。

このプロジェクトはレゴシンガポールとグローバルに展開するクリエイティブエージェンシーirisが行う取り組みだ。まさに明日の建築家を育成する社会実験と言えるだろう。このプロジェクトでは、はじめにレゴ愛好家達によって50年後の世界を創造して都市を作ってもらい、その後6歳児のグループに自由に都市を再構築してもらうというものであった。

これによって、公園と高層ビルを交換したり、オフィスの近くに家を移動したり、何の制約も受けることなく思いのままに未来の街を作ることを行っている。

レゴシンガポールの未来の都市開発動画

レゴブロック 教育 創造性 課題解決力

まとめ 新たな教育ツールとして注目

この二つの事例はレゴブロックを使った取り組みのほんの一部にしか過ぎない。しかし、ものを作り出すといった創造性を伸ばす力や、パーツを使って特定の課題を解決する力を育成する上では、これほど適切なプロダクトはないかもしれない。今教育の分野で、単純な学校教育の枠組みを飛び越えた取り組みが増えつつある。

プログラミングや3Dプリントなど今後の産業の中心となる技術を身につけさせる取り組みだ。こうした新たな教育では、教科書的な教育ではなく、自分たちで考えて実際に手を使って何かを作り出す教育方法が採用されている。レゴブロックはまさにこうした何を作り出すか、どうやって作り出すかといった能力を刺激する源流とも言えるのではないだろうか。

今年10月にオープンするケンブリッジ大学の教育における遊びの研究センターなど、今後の教育にどのような影響を与えるか注目したい事業だといえよう。

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