注文から48時間で届くカスタムフィットの3DプリントイヤホンNormal

アプリで簡単注文48時間で届くカスタムイヤホン

3Dプリンターは医療業界での使用が盛んだ。その理由は人それぞれ違う個人の体型に合ったものを作ることができるためだ。 インプラントや補聴器、足裏のインソールなど、医療用の使用が最も普及している。

そんな個人の体型に合ったものを作り、販売するといったサービスが、医療業界以外でも登場してきている。本日ご紹介するNormalもそのうちの一つ。 なんと、注文から最短で48時間以内に納品されるというカスタムフィットのイヤホンだ。

3Dプリンターを使ったイヤホンのカスタマイズ製造はすでにOWNPHONESがあるが、Normalはモバイルアプリを使って自分の耳の写真を撮ってデータを送るだけだ。

その後Normalのエンジニアが、3Dデータ化し、個人個人の耳に合ったものを作るという方法だ。またNormalは耳にフィットする部分以外もユーザーが自分で選ぶことができる。

イヤホンはいくつかのパーツで構成されており、ストラタシスの高性能3Dプリンターfortus250msで製造される。

耳にフィットする部分以外もパーツを自由に選択可能

このカスタムイヤホンの製造サービスを開始したCEOで創業者のニッキ氏はプリンストン大学卒業後、クラウド上で製品開発とマーケティング、販売までを一貫して行うquirky出身。

quirkyのサービスは以前にもご紹介したが、クラウド上で不特定多数の製品アイデアを募集し、一定の手順を踏まえ試作、ブランディング、予約、生産、販売を行うというもの。GEやネスレ、P&Gなどとも提携して新商品開発を行っている。

ニッキ氏は、Normalのサービス立ち上げにあたり、これまでのイヤホンのあり方を変えたいという強い想いがある。

確かに既製品のイヤホンは自分の耳に完全にフィットしないため、不快だし、すぐに外れてしまって音楽を聴くことに集中出来ないという側面がある。

専用のモバイルアプリで耳を撮影するだけ。アブリはiOS、アンドロイド両方に対応。

カスタムフィットのイヤホンは199ドル(約2万円)

Normal動画

まとめ

従来の大量生産方式によるイヤホンは、完全に耳にフィットすることはない。

私自身使っていて常に思っていたことは、『全くすぐに外れるし、いったい誰の耳を基準に作ったらこんなにフィットしないイヤホンが作れるんだ』と常に感じていたものだ。

ましてやジョギングなどしようものなら振動で常にはずれることを気にしなければならない。

Normalの3Dプリンターを使ったカスタムフィットのイヤホンは、まさに多くの人が感じている、『製品の不快感』をしっかりと把握し、その課題を解決することが起点になっている。

世の中の多くのヒット商品が、人が潜在的に感じていた、不快感や微妙な不満を克服したものであるならば、Normalも十分その価値を感じてもらえるだろう。また、モバイルアプリを使った方法も時代に対応したやり方だ。

後は製品自体の仕上がり、クオリティの良さが問われるところだ。

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