水を70%節水。シャワーヘッドの概念を変えるNebia

By | 2015年8月26日
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シャワーヘッドの概念を変える製品開発

製品開発の最大の醍醐味は、今既にある物をデザインと技術によって、全く異なる製品に変えてしまうことだ。例えば、ダイソンのサイクロン型掃除機は、デザインとサイクロン技術によって掃除機の価値を変え、アップルのiPodは、既に存在したデジタル音楽プレーヤーとは一線を画す圧倒的なブランドを築くことに成功した。

この二つの製品の成功の背景には、徹底したユーザー目線の製品開発と、新たな価値を与える技術とデザインが存在する。ダイソンで言えば吸引力が変わらないサイクロン技術であり、iPodでは何千曲でもすぐに選べるユーザーインターフェースだろう。

こうした製品開発は、我々の生活で一般的であり、当たり前だと捉えている製品を全く異なるものに変えてしまう力をもつ。こうした製品開発こそ真の差別化であり、数少ない発明と言えるのだろう。本日は、そんな今ある製品の概念を変えるプロダクトをもう一つご紹介したいと思う。

それがNebiaシャワーヘッドだ。Appleの最高経営責任者(CEO)のティム・クック氏や、グーグル会長エリック・シュミット氏によって設立されたシュミットファミリー財団がバックアップするシャワーの概念を変えるシャワーヘッドをご紹介しよう。

Nebiaシャワーヘッド 70%節水

水を70%節水しながら、10倍の表面積を実現

Nebiaシャワーヘッドの最大の特長は、その節水性とシャワーとしての機能性にある。節水性では、一般的なシャワーヘッドの業界平均の70%の水を節水することが可能だ。しかし、このNebiaシャワーヘッドの特長は単なる節水ヘッドというだけではない。

既に節水できるシャワーヘッドはいくつも登場してきているが、一般的な節水タイプのシャワーヘッドの場合、水が出る部分すなわちシャワーの穴が一般的なものに比べて細く水圧がかかり皮膚にあたると痛いのだ。しかし、Nebiaシャワーヘッドの場合は、水を霧状にすることで、通常のシャワーの10倍の表面積を有する超微細な噴霧を実現している。

これにより、洗い流すというシャワー本来の機能性を節水と同時に大幅に向上させているのだ。

Nebiaシャワーヘッド 70%節水

シャワーの概念を変える暖かい空間を実現

また、暖かいミスト状のシャワーは、クリーン性とリフレッシュ感という二つの感覚をもたらし、従来のシャワーとは比較にならない爽快感を得られるとのこと。このシャワーヘッドは、既に500名以上ものユーザーに実際に使用してもらい、従来のシャワーよりもはるかにさわやかでリラックスしたものという高い評価を得ている。

また、このNebiaシャワーヘッドは、節水性に優れるだけではなく、同時にエネルギー効率も優れたものを発揮する。従来の伝統的なシャワーでお湯を出す場合に比べて、Nebiaは13倍も効率的であり、通常のシャワーでお湯を1日出すのが、Nebiaでは13日分の使用に匹敵するという意事に成る。

これは水道代だけではなく光熱費も圧倒的に削減することにつながり、一般の生活インフラにかかるお金を大きく節約してくれることになる。ちなみに、仮にカリフォルニア州のすべての住民がNebiaシャワーヘッドに変更した場合、年間で2000億ガロンの水と、4億ドルを削減することが可能。

Nebiaシャワーヘッド 70%節水

節水しながらより効率的に暖める

Nebiaシャワーヘッド動画

航空宇宙工学の技術を利用したH2MICRO™テクノロジー

Nebiaはこのシャワーヘッドの開発に5年前から着手し、プロトタイプの試作と改良を繰り返し行ってきたという。この上記でご紹介したNebiaシャワーヘッドの機能は、H2MICRO™テクノロジーと呼ばれる開発技術で再現されており、航空宇宙工学の技術をベースに開発されたものとのこと。

このH2MICRO™テクノロジーとは、燃料を噴射する技術の応用をシャワーヘッドに活かしたもので、霧状の水の分散をコントロールし最適化するものになる。通常のシャワーヘッドでは、まっすぐにしか水が噴出されないが、このH2MICRO™テクノロジーでは正確にパターン化され分散された噴霧水を生成することができる。

これによって、水を押し出す範囲が一般的なシャワーヘッドの5倍まで拡大され、水を節水しながらも、高度なクリーン性を実現することにつながったのだ。またこの霧状の暖かいシャワーが大容量で空気中に噴霧されるため、より効率的に周囲の空間を暖かく加熱してくれることにも繋がっている。

この画期的な技術とも言えるH2MICRO™テクノロジーを最適化するために、素材やデザインにも随所にこだわりが見て取れる。ヘッドには熱可塑性ポリウレタン(TPU)で高密度のポリマーを、ブラケット部分にはアルマイトを使用。身長に応じて27インチまでスライド可能となっている。

また、シャワーをもつ取手部分は、人間工学に基づいて設計され、ちょうどいい重さとグリップを持つ。まさにシャワーを快適に、より無駄なく過ごすことができるということを実現した革新的なシャワーヘッドだといえよう。

Nebiaシャワーヘッド 70%節水

H2MICRO™テクノロジー

Nebiaシャワーヘッド 70%節水

人間工学に基づいたデザイン

まとめ シャワーに入る価値を変える

このNebiaシャワーヘッドはキックスターターでは既に目標金額の25倍、250万ドルの調達に成功している。ちなみに小売予定価格は399ドル、2016年5月発売予定だ。Nebiaシャワーヘッドの革新的な点は、これまでのような単なる節水シャワーではなく、シャワーに入るという行為そのものの価値を変えてしまう点にあるだろう。

節水性と同時に広範囲に広がる暖かいミスト状の空間づくりによって、水道代と光熱費を最大限節約しながら、一日の疲れを癒すことを可能にしてくれる。これこそ今あるものを変えて全く異なる価値を与える製品開発の典型だといえよう。

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