3Dプリンター学校導入キャンペーンThingiverseチャレンジの受賞者を発表!MakerBot Academyの取組

By | 2013年12月4日
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3DデータサイトThingiverseで数学キャンペーンを実施

MakerBotの理念はアメリカの全ての学校に3Dプリンターを導入することだ。

3Dプリンターの二大メーカーの一つストラタシスの傘下としてデスクトップタイプの3Dプリンターで圧倒的なシェアをもち、学校導入に対して様々なプロジェクトを行っている。

今回発表されたのは学校導入プロジェクトの一環で開催されたキャンペーンだ。

MakerBotは自社で運営する3DデータサイトThingiverseで教育と絡めた3Dモデルデータの選考キャンペーンを行った。

Thingversは無料で3Dデータがダウンロード、アップロードできるポータルサイトで、今回実施されたキャンペーンは数学を使った3Dモデルデータの制作である。

エントリー数は160以上に上り、結果として3名の受賞者が選ばれた。

勝者にはMakerBot PLAフィラメント、Thingiverse Tシャツが賞品として与えられる。面白いのは受賞した3Dデータは数学や数式を利用したアイデアガジェットで、知識と創造性を育む学校教育での利用に即したものになっている。

下記は受賞した1位から3位までの3Dモデルだ。

Seesaw Maths シーソー数学

第一位に選ばれたのがSeesaw Mathsという名前のデザインで、単純に日本語訳するとシーソー数学になる。これは学生が足し算や引き算などが体感することができる補助教材で、バランスや支点、重力等を理解するのにも役立つものだ。

Seesaw Maths

 

Seesaw Maths画像

Math Gear 数学歯車

第二位に選ばれたのがMath Gear(数学歯車)というもの。いろいろな大きさの歯車をはめることで、歯車を動かす比率などを実際に動かして体感する補助教材だ。実物以外にかんたんな比率の演習もついている。

MATHGEARS

 

Math Gear画像

Math Spinner Toy 数学回転ボール

第三位に選ばれたのがMath Spinner Toyすなわち数学回転ボールというモデリング。見たまんまのおもちゃで、自由に数字の輪を組み合わせることで、いろいろなタイプの足し算、引き算、掛け算、割り算ができるという玩具だ。

Math SpinnerToy

 

Math Spinner Toy画像

アメリカの全学校に3Dプリンター導入を目指すMAKERBOT ACADEMY

以前本サイトでも紹介したが、学校の教師を対象にしたクラウドファンディング「Donors Choose.org」でプロジェクトを立ち上げ、教師が3Dプリンターを購入するための資金調達を行なっていたり、ニューヨークの公立高校に対して自社製品MakerBot® とReplicator®の2タイプの3Dプリンターを寄付している。

MakerBotはこうした全ての学校に導入する取組をMAKERBOT ACADEMYというポータルサイトを立ち上げ総体的な取り組みを行っている。

MAKERBOT ACADEMYでは添加剤製造技術すなわち3Dプリント技術の研究機関である「America Makes(NAMII)」と、3DCADソフトのベンダーである「Autodesk」、上記教師向けのクラウドファンディング「Donors Choose.org」と提携を行い全米10万校への導入を目指している。

既に410校478教師への資金提供を行うことが決定している。これら410校の導入がなされることで、約92,000人の学生たちのもとにMakerBotのデスクトップ3DプリンターReplicator 2が届けられる。

まさに企業と教師と国が一体となった今までにないコラボレーションだ。

MAKERBOT-ACADEMY

 

MAKERBOT ACADEMY TOPページ

まとめ

MakerBotの運営するMAKERBOT ACADEMYのトップページにはオバマ大統領の演説の一部が掲載されている。

3Dプリンターはほとんどのモノづくりの方法に革命を起こす可能性を秘めている。製造業における次の産業革命は必ず米国で起こす

このプロジェクトは単純に一企業が行っているものではなく、企業以外の分野教育機関や公的研究機関が一緒になって取り組んでいる点にある。

MAKERBOT ACADEMYに参加している「America Makes」は通称NAMII(国立アディティブマニュファクチャリング·イノベーション研究所の頭文字の略)と呼ばれる研究機関で3Dプリンターの2大メーカー、ストラタシスと3Dsystems、専門研究機関、大学の研究機関、アメリカを代表する製造業メーカーたちで構成されている。

官民の枠にとらわれないあらゆるフェーズの組織が3Dプリンターを国を勃興させるものとして一眼となって取り組んでいる。

本格的に3Dプリンターが全学校に導入され、モノづくりに関する教育が正式なカリキュラムとして取り入れられることで、国の競争力を牽引する製造業に新たな人材とアイデアを吹き込むことができると考えられる。

こうした動きはアメリカにとどまらずイギリスをはじめとしたヨーロッパでも盛んであり、学校の授業でモノづくりが当たり前になる日も近いかもしれない。

教育機関と3Dプリント技術の記事はこちら

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