MakerBotが小売店で3Dプリントサービスを開始

By | 2013年12月11日
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MakerBotの3Dプリントサービス

デスクトップ3Dプリンターで圧倒的な浸透力をもつMakerBotが自社の小売店で3Dプリントサービスを開始することを発表した。サービスが開始されるのはニューヨーク、ボストン、グリニッジ、コネチカット州にある店舗で、USBに3Dデータをいれて持参すれば、店舗に設置されてあるMakerBot®とReplicator® 2で3Dプリントすることが可能だ。

データ形式はSTL, OBJ, 形式に対応している。利用できる素材はPLA樹脂で白、赤、黒、グレー、透明の5色が利用できる。利用価格は時間制となっている。

3Dプリントサービス利用料金

  • 30分未満:10ドル
  • 30分以上1時間:20ドル
  • 2時間;35ドル
  • 4時間:65ドル
  • 5時間:80ドル
  • 6時間:100ドル
  • 6時間以上:別途見積もり

makerbot-retail

MakerBotの店舗

今回の3DプリントサービスについてMakerBotのCEO”ブリペティスは

私達は自分たちのMakerBot小売店で3Dプリントサービスを提供できることに本当に興奮している。はじめにニューヨークに一号店をオープンして以来、顧客に求められていたことだ。今正式に3Dプリントサービスを提供することで多くの顧客を喜ばすことができる。

と語っている。

 3DデータサイトThingiverseとの連携

MakerBotは単純に安価な3Dプリンターを提供するだけではなく、全ての人々にモノづくりに関するきっかけを与えたいという企業理念に基づいて行動しているようだ。MakerBotは自社で展開する3Dモデルデータの共有サイトMakerBot Thingiverseに約10万以上のダウンロードできるファイルを持ち、より多くの人々に3Dプリントによるコミュニティを提供している。

Thingiverse上では無料でデータダウンロードができるだけではなく、誰かがデザインしたアイテムをさらに別の誰かが改良し、よりよいデザインになったものがアップロードされ、インターネット上で製品改良がおこなわれる仕組みが起きている。

今回の3Dプリントサービスの開始は、このThingiverseのサービスと連動して利用することができ、誰でも3Dデータをダウンロードし実店舗で実際のモノに生成できる仕組みになる。

thingiverse

Thingiverse

まとめ あくまで目的はモノづくりへのきっかけづくり

MakerBotのデスクトップ3Dプリンターは高額で専門的な製造現場でしか使用されなかった3Dプリンターを広く公衆に知らしめるきっかけになった製品だ。

かつては数百万円から数千万円する3Dプリンターを30万円程度で提供したために、多くの人々に認知してもらうだけではなく、同時に設計とダイレクトに物体を生成するというモノづくりのきっかけを多くの人にもたらしている。

今回の店舗での3Dプリントサービスもあくまでも3Dプリンターと3DCADデータを利用した新たなモノづくりを知ってもらうことが一番の目的なのではないだろうか。

というのも現在のデスクトップタイプの3Dプリンターはとてものこと精密に細部までこだわって作られた大量生産品と比べて品質の部分で劣ると思われる。まだまだ造形精度が粗いことや、造形スピードが遅い、フルカラーでのプラスチック印刷ができないという改良しなければならない点がある。

産業向けのハイエンドタイプは高額である分、精度がどんどん向上してきており、フルカラープラスチックの製造や造形スピードの大幅な改善がなされ始めているが、デスクトップタイプはまだまだの状況である。

MakerBotが3Dプリントサービスで提供するMakerBot®とReplicator® 2の2機種も例外ではなく、まだまだ最終品としてエンドユーザーが満足するクオリティまでには達していない。

しかし、多くの人々に対して3Dプリントの可能性と、製造業やモノづくりに関心を持ってもらえるきっかけとしては非常に有効な手段だと考えられる。

現にMakerBotはアメリカの全ての学校に3Dプリンターを導入することを一つの企業目標として掲げており、クラウドファンディングや3DCADデータ制作の企業とタイアップして、学校に導入を推し進めている。あくまでも現段階のデスクトップタイプの製造クオリティからはきっかけづくりが目的なのだと考えられる。

しかし、そのうちデスクトップタイプの造形精度が向上したり、造形スピードがはるかに早くなれば、店舗での最終品のプリントも可能になるかもしれない。

Replicator® 2動画

MakerBotの学校導入に関する記事はこちら

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