歩道専用の無人自動車がイギリスのニュータウンで本格稼働予定

By | 2015年2月13日
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自動車の無人自動運転化の流れ

未来の自動車の形として、自動運転システムや無人自動車の開発が行われている。Googleが無人自動車の開発を行ったり、日本でも日産自動車が2020年までに無人自動運転車を投入することを発表している。このように自動車の未来の姿が着々と固まりつつある中、イギリスでは一歩進んだ取り組みが行われている。今回あらたに登場した無人自動車が正式にイギリス政府から許可を与えられたようだ。

この無人自動車はGoogleや日産などが開発するような車道を走るものではなく、一般の歩道を走るための小型無人自動車になる。開発を行うのはイギリスのエンジニアリング会社RDMグループ。2015年度後半には、ロンドン郊外のニュータウン、ミルトン・キーンズで本格駆動する予定だ。

現在プロトタイプが完成しているとのことで、本格的に一般歩道での走行テストが開始する。本日はイギリス初の歩道専用無人自動車Lutz Pathfinder podをご紹介。

無人自動車 イギリス 歩道専用

イギリスが開発した歩道専用の無人自動車Lutz Pathfinder pod

ニュータウンのショッピングや通勤、高齢者の移動に使用される

この歩道専用の無人自動車Lutz Pathfinder podが走行予定の場所、ミルトン・キーンズは、ロンドンから北西80キロに位置するニュータウンで、人口20万人ほどの都市だ。当初はロンドンの一極集中を避けるために開発されたニュータウン計画で、その特徴はニュータウンという名にふさわしい整備状況にある。

都市としての特徴は約1キロ間隔で幹線道路が設置されたグリッドシステムを採用しており、都市中心部と既存の農村部へのアクセスが非常にスムーズな大都市となっている。また都市中心部には大規模ロータリーを備え、大型ショッピングモールやオフィス、工業地区が設置され多くの企業が進出している。

いわば都市中心部は、市民のショッピングや憩いの場、さらにはオフィス街としても整備され、地方の農村部からは幹線道路を使用してスムーズにアクセスができるというわけだ。今回投入される歩道用の無人自動車は、このように整備された都市中心部で使用される予定。ショッピングや通勤・通学、さらには高齢者の方の移動のためのものだ。

そのため歩道での使用という観点から最高速度は時速24キロと低速。この無人自動車Lutz Pathfinder podが導入されることで、交通渋滞や汚染をなくすだろうと期待されている。

歩道専用無人自動車Lutz Pathfinder pod動画

無人自動車 イギリス 歩道専用

ニュータウンでの歩道の移動に使用

無人自動車 イギリス 歩道専用

ショッピングや通勤、高齢者の移動に使用

Lutz Pathfinder podの設計は歩道で使用することから、小型でコンパクトになっている。無人自動運転を可能にするため22センサーとパノラマカメラ、レーダー等を装備している。また、ドライバーがみずからコントロールする場合を想定して、ステアリングホイールとブレーキも搭載済みだ。この歩道専用で初となる無人自動車は、イギリスの非営利団体、カタパルト交通システムによってサポートされている。カタパルト交通システムは、イギリスのイノベーション機関、イノベートUKによって設立された団体で、よりスマートに効率的に人や物資を輸送する新たな技術を導入しようとしている。

無人自動車 イギリス 歩道専用

二人乗りでブレーキなども装備

まとめ LRTよりも安く、高齢化・地方活性化に最適な可能性

このイギリスが進める歩道専用の無人自動車が実用化されれば、都市部の移動をスムーズにする新たな形として注目を受けそうだ。配備が予定されるミルトン・キーンズは、地方からのアクセスが幹線道路の整備で既に整っており、都市部に集中した人々の移動をいかにスムーズにするかということに焦点が置かれている。

日本でも富山市などで北欧をモデルにした路面電車LRTが導入され、地方からは路線バスで都市部にアクセス。都市部の移動内はLRTでスムーズにという仕組みが取られているが、この無人自動車も目指している部分は同じだといえよう。またこの無人自動車Lutz Pathfinder podの設置費用は分からないが、あらたに路線を引いて、車両を製造しなければならないLRTよりもはるかに安いコストで導入できるかもしれない。

地方の過疎化が進み、これから未曾有の高齢化社会を迎える日本にとっては、この無人自動車の導入は大いに参考になる取り組みだ。地方都市のスマートな交通網の整備と、活性化の一助になるかも知れない。

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