経営戦略におけるデザインの役割、経験をデザインする5つの要素

By | 2013年9月30日
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経営における今までのデザインの役割

極めてざっくりした一般論ですが、企業が新製品を開発して販売を開始するながれは、製品力、価格、販売チャネル、競合他社、ターゲットなどを分析しマーケティング戦略をたて広告販促活動を行うというやり方をとる。

上記のようなステップで製品の開発から製造販売を行った場合、あくまでもデザインの役割は補完的な役割になる。

例えば製品の設計を形にし、見栄えを良くするという役割であったり、あるいは、ターゲットの需要をおこすようなブランドイメージを形作るという役割であったり、、、、もちろん、こうしたデザインの役割自体も重要であることは言うまでもありませんが、あくまでも一連の流れの中の補完的役割であると考えられます。

製品開発ステップ

 

過去とは比べ物にならない権限を手に入れた消費者たち

今の時代の日本ではモノが溢れかえり、一つの種類の製品でも多種多様な製品が数多くあります。

販売するメーカーは競合他社との差別性をどうするか、また差別化するだけではなくターゲットである消費者に対してどのように訴求するか、自社製品を選んでもらうにはどうしたらいいのか、といったことに頭を悩ませ、時間とコストを裂かなければなりません。

また、消費者の側からしても同じような製品があまりにも世の中に多すぎて、どれを選んだらいいのかわからない、といったことがあると思います。

さらにはインターネット販売市場が年々増加し、誰でもどこにいても安い値段で簡単に購入できる時代だとなおさらその製品を買う理由が見つけられない。言い換えれば別にその製品ではなくてもいい、同じような機能、デザインで安い製品があれば消費者はそちらにかんたんに乗り換えることができる。

このように消費者が商品を選択し、評価し情報発信をする権限が与えられている時代では、従来通りの製品開発から販売まで一連の流れでやる方法では、絶大な権限を持った顧客一人一人の価値を尊重したものができるものではありません。

ましてや、その市場で革命的な製品やサービスが起こった場合、かんたんに市場シェアが失われてしまう時代になっているといっても過言ではありません。

デザインが製品開発とマーケティングの中心になる

消費者が製品やサービスを選び、評価し、発信するといった消費者が中心となった時代では、どのような製品開発・マーケティングの方法論が効果的なのでしょうか。

最近では人々の経験に価値をおいて製品開発やサービスを行うという方法論が注目されてきています。この方法論は経験価値マーケティングといわれ、人々が経験したいと思うような製品やサービスを5つの観点から分析し設計・デザインするという手法。

ここではデザインは製品の側や見栄えをかたちづくったり、ブランドイメージをつくったりする補完的役割ではなく、一言で表現すると、「人々にとって価値のある経験をデザインするトータルプロデュース」といった役割があります。

一般的に言われていることですが、経験価値を分析するための5つの価値とは

  1. 感覚的経験価値 視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚という五感の価値
  2. 情緒的経験価値 顧客の内面的な部分、感情や気分などに対する価値
  3. 認知的経験価値 顧客の知性や好奇心など知的部分を刺激する価値
  4. 行動的経験価値 日々の行動、ライフスタイルに訴える価値
  5. 関係的経験価値 顧客が所属している集団、社会の中における顧客の存在意義を出す価値

まさに、顧客のことを知り尽くして分析しつくして顧客が評価してくれるような価値を与えるということですね。

インターネットの普及がどんどん進み、個人が情報発信するソーシャルメディアが浸透している今だからこそ、顧客を分析して価値ある経験を与える製品やサービスをデザインすることが重要なんだと考えられます

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