ディズニー・リサーチの3Dプリンターを使った子供のためのモノづくり

By | 2014年4月29日
スポンサーリンク

ディズニーの最先端を担うイマジニアたち

ディズニーランドは徹底したマーケティングで知られている。そのブランド構築にあたり徹底した雰囲気づくりにこだわりつくしている。従業員のことを「キャスト」といい、日常では体験することができない架空の世界を再現することにこだわりぬいていると言っていい。

現在世界5か所に存在し、様々なアトラクションを楽しむことができるが、その背景には単なるエンターテイメントを提供する企業とは異なる顔が存在する。

それは細部までこだわったデザイン性と最先端技術を融合させた高度なモノづくりを行う企業としての顔だ。

ディズニーランドで運営されているアトラクションの背後には最先端のヴァーチャル技術が使用されていたりと、時代に対応した様々な試みが行われているが、子供たちに提供されるプロダクトにもそうした試みがなされている。

こうしたディズニーのモノづくりに取り組む人々をイマジニアと言い、イマジニアたちが研究開発を行う部門がディズニー・リサーチという部門だ。

ちなみにイマジニアとは完全に造語で、イマジネーションとエンジニアを組み合わせた言葉。まさに想像性と技術力が組み合わさることで新たな物、新たなサービスが提供されるとしている。

本日はこのディズニー・リサーチが行なう新たな子供のための3Dプリンターを使ったものづくりをご紹介。

ぬいぐるみを作れるフェルト素材の3Dプリンター

ディズニー・リサーチで働くイマジニアたちは世界中から超優秀なエンジニアたちが集められているという。

その超優秀なイマジニアとペンシルベニア州ピッツバーグに本部を置くカーネギーメロン大学が開発したのがフェルト素材の3Dプリンターだ。

3Dプリンターは今様々な素材に対応した機種が続々と登場しているが、柔らかいフェルト状の素材に対応したものは初めて。下記はそのフェルト素材の3Dプリンターの動画だ。

フェルト3Dプリンターの動画

ぬいぐるみなどを3Dプリントする研究

felt-2 felt-feat

動画をご覧いただくとわかると思うが、まるでMakerBotのプラスチック素材をプリントする3Dプリンターのようにぬいぐるみが作られていくのがわかる。

まるで3Dプリンターとミシンが合わさった機械のようだ。

プラスチック素材のFDM方式が樹脂を溶かして積み上げるように、糸を縫い付けて構成していく。

ただし針で縫い付けるために印刷用の紙のトレイが必要。

しかし、精度の方というと、はっきり言って良くない。

第一の理由として精度は糸本体の幅に比例してしまうためだ。そのため今後はナイロンメッシュ状の素材を使用し、フェルト状のように仕上がる方法を研究していくという。 また同時にプラスチック素材と複合して使用できることも研究するとのことだ。

静電型スピーカーを3Dプリントする研究

ディズニー・リサーチが行なっている3Dプリンターを使った取組は他にもある。それは静電型スピーカーを3Dプリンターで作るという試みだ。

静電型スピーカーとは、コンデンサー型スピーカーとも言われ、静電力を利用して、振動板を駆動して音を出すスピーカーのこと。過去75年の歴史を持つ古い製造方法のスピーカー。

何でそんな古いものを3Dプリンターで作るのか、という疑問もあるだろう。しかし、静電型スピーカーは高音を出すのに向いており、鳥のさえずりや、動物の声、きしむ音などの擬音を再生するために最適で、子供用のおもちゃに最適だからだ。 下記は静電型スピーカーの3Dプリントに関する動画だ。

静電型スピーカーの3Dプリント動画

子供のおもちゃに最適

disney-1 disney-2

現在はスピーカーを構成する内部のパーツ類は伝統的な製造方法をとり、外側の形状やデザインは3Dプリンターで作り組み合わせるという方法をとっているが、ディズニー・リサーチが発表しているところでは5年から10年以内ですべてを一つの物体として、3Dプリンターで製造できるようになるだろうとしている。

まとめ

ディズニーランドは徹底したブランド構築を行うマーケティングが最大の強みとされてきたが、マーケティング以上に企業にとって重要なものをよく理解し実践している企業だと言えよう。

企業が成長し発展し続ける最大のポイント、それは時代に対応する動きだ。 時代の最先端をみすえ、それに適合させることが、事業を運営するうえで〝必須゛になってくる。

そうした時代の先を見据える上で、最先端の技術をどのように自分たちの事業に取り入れるかが最も重要になってくるが、ディズニー・リサーチの取組は、まさに恰好の事例だと言える。

以前にもご紹介させていただいたが、既にディズニーは3Dプリンターと3Dスキャンを使ってユーザーの価値を満足させるサービスを提供している。

3Dプリンターの使用方法をしるうえでは、ディズニーは最先端の取組を行う企業として大いに参考になるだろう。

ディズニーの3Dプリンターを使ったフィギュアサービスの記事はこちらをどうぞ

スポンサーリンク