市場をつくるデザインの4つの視点

By | 2013年9月30日
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企業にとってのデザインのもつ意味とは

あなたはデザインという言葉から何を連想するでしょうか?

Wikipediaを見てみると、デザインとは「ある対象について、良い構成を工夫すること。意匠」とあります。

狭義の意味では、製品をデザインするプロダクトデザイン、広告などのグラフィックをデザインするグラフィックデザイン、など物(立体であれ平面であれ)を形作る設計を行う際の図面などを意味します。

広義の意味では、「設計」そのものをさし、単なるモノや印刷物、建築物、衣服に限らず人間が作り出すすべてのものを指します。

モノづくりの分野にとっては、デザインというと製品設計をするプロダクトデザインであったり、あるいは、製品そのもののブランドイメージを確立すること自体もデザインに含まれると思います。

おそらく製品やビジネスの関わり方によって、デザイン自体のとらえ方も異なるのではないかと思います。しかし、ビジネスや事業を作るといった作業「企業経営」に関わる分野からデザインをとらえた場合、デザインはものすごく重要な役割を担っていると注目されています。

ビジネスモデルをデザインする9つの基本要素

近年、デザインという概念は、単純にモノを形づくるといった作業だけではなく、新しく市場を作るためのビジネスモデルを構築することにも利用することができると、注目されてきています。

ビジネスモデルは今までにない全く新しいビジネスモデルを構築し、それが社会的に浸透した場合、破壊的なイノベーションをその業界にもたらします。

まさに「市場そのものを作る」ことにつながり、競争で真っ赤にそまったレッドオーシャンではなく、敵のいないブルーオーシャンを行くがごとくです。

また、今の時代IT技術の進化によって無料で使うことができる様々なツールが数多く存在します。

こうした時代では、大企業ではない小企業や個人であったとしてもアイディアと技術のちからによって新たなビジネスモデルを築くことが不可能ではありません。

さて、ビジネスモデルの分析の専門家である「オスターワルダー」はビジネスモデルには決まったものはなく、様々なモデルが組み合わされて企業ごとにあった形にデザインされるべきだと言っています。

基本的には以下の9つの要素になるのですが、

  1. 顧客セグメント
  2. 価値提案
  3. チャネル
  4. 顧客との関係
  5. 収益の流れ
  6. リソース
  7. 主要活動
  8. パートナー
  9. コスト構造

これらの要素を分析したり考慮したりしてビジネスモデルをデザインする必要があるとしています。

こうした要素は製造業、サービス業問わず、基本的には事業を行っていくうえでは至極当たり前の要素で、あくまでもビジネスモデルをデザインする際の基本要素にすぎません。

新しくビジネスモデルを構築する際に最も必要になる要素は上記9つの要素を土台にしたうえで、以下の4つの視点が重要になってきます。

ビジネスモデルを構築するための4つのデザイン視点

新しくビジネスモデルを組み立てる場合には今まで行っていたビジネスとは異なった視点、すなわちデザインの視点が必要になります。

このデザインの視点は日々新製品の開発やブランディングに関わっているデザイナーの方々にとってはあたりまえな視点なのかもしれませんが、デザイナーではない人間、私にとっては新鮮な視点でした。

例えば、製品開発やブランディングに関わっているプロダクトデザイナーは、常に世の中の市場、顧客、周りの家族、友人がその分野の製品や動向に対して何を感じ、何を考えているのかという視点を持っています。

この視点を土台にして製品開発に対し以下のプロセスを行います。

1質問力 これはその製品の顧客は誰か、その顧客に対してどういうコンセプトでどういう訴求方法をとるのかという、製品開発に関わるありとあらゆる分野の視点から質問する力です

2.観察力

新たな新製品を世に送り出し、社会に浸透させるためには世の中の動き、顧客の動きを常に観察する視点が必要になります

3.ネットワーク力

この力は読んだまま、製造開発に関わるあらゆるネットワークを指します

4.実験力

上記1、2、3のプロセスを経てデザインコンセプトを決め、試作を作りブラッシュアップを行う

このようなデザインの現場では当たり前のプロセスが新たな事業を作るビジネスモデルの構築にも有用でありこうした思考法とプロセスを企業文化に根付かせることが企業を発展させていくうえで重要であると考えられています。

このような視点やプロセスを持ち独自のビジネスモデルを構築することが今の日本の企業に求められています。

それには自分たちの業界だけを見ている企業のみの力ではなかなか難しく、新しいものを生み出そうとするデザイン視点を持っている「デザイナー」との融合が必須なのです。

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