3DPrinterOSとUltimakerは無料3Dプリント教室を開校

欧米では3Dプリント教室が着々と浸透

3Dプリント教育の普及が水面下で着々と浸透してきている。その動きは、学校教育というオフィシャルな形を取られる場合もあるし、図書館や博物館といった地域コミュニティが中心となる場合もある。さらにはもう一つ、3Dプリント教育で欠かすことができないのが企業による取り組みだ。

これまで弊サイトでは度々3Dプリントと教育に関する記事を取り上げてきたが、その多くが、各業界一丸となって取り組んでいるという特長が見られる。

例えば義務教育として取り入れる学校に対しては、ストラタシスのような3Dプリンターメーカーが14週間のカリキュラムを作成し提供したり、図書館での取り組みでは3Dsystemsなどが同じように教育プログラムの作成を行っている。こうした動きは規制の枠組みにとらわれず、次々と新たな動きを登場させている。また、3Dデザインソフトで有名なオートデスクは、全世界の学生向けに無料で3Dデザインソフトの開放を行っている。

こうして、欧米を中心に3Dプリント技術をより多くの人に普及させようという動きが顕著になってきている。本日ご紹介する3DPrinterOSUltimakerの無料3Dプリント教室もそのうちの一つ。

世界的に3Dプリント技術を身につけた人材が求められる中、新たな取り組みをご紹介。

無料の3Dプリント教室で基本的な仕組みを学習

まずはじめに今回の無料の3Dプリント教室を開設した二つの企業だが、Ultimakerはご存知のとおり、オランダ発のオープンソースのデスクトップ3Dプリンターのメーカーだ。ヨーロッパでは最大数の普及を誇る企業。一方3DPrinterOSは、ユーザーが1つの、リモート、インタフェースから複数の3Dプリンターを制御することができるクラウドベースのオペレーティングシステムを開発する企業。

既に3Dプリント技術を学ぶクラスを運営しており、Shapewaysや、ブルックリン公共図書館、Foxsmartフィラメントから支援を受け、無償で3Dプリント教室を開いている。今回はUltimakerとコラボレーションすることで、より詳しい3Dプリント技術を習得できる内容に充実を図るとのこと。しかもニューヨークとサンフランシスコで無料で提供されている。

ニューヨークとサンフランシスコで無料で学べる教室

3DPrinterOSとUltimakerが提供する3Dプリント教室の内容

  • 3Dプリントの用語と定義(押出機、ガントリー、XYZ軸、Gcodes、STLS)
  • 3Dプリントの基本的な歴史
  • FDM印刷プロセスの仕組み、デスクトップフィラメントの動作(ABSフィラメントPLAフィラメント
  • 熱可塑性プラスチック以外の他の材料(チョコレート3Dプリント、金属、炭素繊維、砂、ポリマー、樹脂及び合金ブレンドなど)
  • 3Dプリントの製造業に対する影響
  • 3Dプリントサービスの利用、アクセスと操作、材料選択とプリント(Shapewaysが提供するハイエンド材料を利用)

まとめ 3Dプリント教育は続々と拡大

3DPrinterOSは、この無料の3Dプリント教室について、過去数ヶ月の間に非常に多くの人が参加し、3Dプリントに関する多くの関心が得られたとしている。またこの教室を通して、彼らのメインサービスである3DPrinterOSのオペレーティングシステムの普及や、Shapewaysのサービス拡大まで結びつけることができるとしている。

これに更にUltimakerが加わることでより世界規模での関心を集められることができるとのことだ。3Dプリント技術は多くの人が興味があり、参加したいと思っている最新の分野、これを無料で提供することで、自社のサービス拡大に繋げるという方法を取っている。3Dプリントに関する教育への関心は今後もますます高まりそうだ。

i-MKAERでは光造形3DプリンターForm3+やレーザー焼結3DプリンターFuse 1Raise3Dシリーズなど多彩な3Dプリンターのノウハウ、販売をご提供しています。ご質問や無料サンプルや無料テストプリントなどお気軽にご相談ください。