ヴァーチャル化でスペース不要!3Dプリントレーザーキーボード

By | 2015年1月1日
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電子機器の超小型化とキーボードのヴァーチャル化

コンピューターや電子機器は年々小型化が進んでいる。今ではスマートフォンレベルまで小型化が進んでいるし、ノートパソコンの薄型化や小型化も一昔前に比べれば相当なものだ。こうしたパソコンなどの電子機器を小型化できる最大の理由は、電子部品や電子回路のナノレベル化である。

シリコン半導体やマイクロチップの内部にはナノメートルレベルの複雑な電子回路が描かれており、それによって超小型ながら高性能なスペックを実現することに成功している。ナノメートルと言われると実感がわきにくいが、10億分の1メートルと考えていただければいい。

電子部品の分野ではこのナノレベル、いわば10億分の1メートルのレベルで部品の設計や回路設計が当たり前だ。しかしこうした電子デバイスの小型化や薄型化はパソコンの小型化には成功しても、キーボードの小型化には限界があるようだ。iMacのキーボードは薄型化が進んでいるが、それでもキーボードという使用特性から小型化には限界がある。

そんな中、新たなレーザー技術でキーボード自体を小型化する、正確に言うとスペースをなくすDIYキットが登場している。本日は3Dプリントできる未来のレーザーキーボードをご紹介。

3Dプリントレーザーキーボード

WindowsもMacも使える、オープンソースのレーザーキーボード

今回ご紹介するレーザーキーボード、V2レーザーキーボードは、まるで未来のSF映画に登場するような機能を持つキーボードだ。レーザーでキーボードをヴァーチャルに投影させることで、これまで当たり前のように必要であったキーボードのスペースが不要になる。

WindowsやMacなどお手持ちのパソコンに対応しており、標準のキーボードとして使用することができる。このV2レーザーキーボードは完全なオープンソースで、3Dプリンターで作ることができるし、自由に改造することも可能だ。ちなみに画像を投影させるために使用される主な装置と技術は、回折光学素子、赤色レーザーダイオード、CMOSセンサチップおよび赤外線(IR)レーザーダイオード。

このキーボードを開発したのは中国に拠点を持つ2008年創業のDFRobot。北京、上海、成都にオフィスを構え、そこを拠点に世界中に展開している。多くのDIY愛好家や、ロボット好きのために3DプリンターやArduinoで作ることができるオープンソースの電子工作DIYキットを販売しており、既に100万人以上に展開してきた。

販売されるパーツや、通信モジュールの種類は900種類にもおよび、DIY愛好家や、教育者、研究者、学生など多くの人に愛好されている。また、企業とのコラボレーションも盛んで、インテル、マイクロソフト、テキサス•インスツルメンツといった電子部品などを開発するハイテク企業とのコラボレーションも盛んだ。

V2レーザーキーボード動画

3Dプリントレーザーキーボード  オープンソース

3DプリントできるオープンソースのレーザーキーボードV2

3Dプリントレーザーキーボード  オープンソース

ヴァーチャルでキーボードが使えるためスペース不要

3Dプリントレーザーキーボード  オープンソース

レーザーで投影する技術

レーザーキーボードキットV2スペック

  • QWERTY配列のキーボード
  • ピュアホワイトの3Dプリントフレーム
  • レーザーの安全性分類:クラス1M
  • 790nm赤外線フィルタで(ドライバ無料)カスタム170°の広角ビジョンカメラを統合
  • リニアレーザースペック:790nmの10MW
  • サイズ:5.5cm×4cm×10cm(レーザーキーボードV1のほぼ半分のサイズ)
  • システムの互換性:Windows/ MacOS
  • 価格:49.5ドル

キット内容

  • 3Dプリントカメラフレーム×1
  • 3Dプリントレーザーキーボードプロジェクターフレーム×1
  • 3Dプリントパワーボードマウントベース×1
  • カメラ(ドライバ無料)×1
  • レーザーキーボードv2の電源ボード×1
  • 直線状のレーザモジュール×1
  • レーザーキーボードプロジェクター×1
  • M2x8セルフタッピングネジ×10
  • M2x12セルフタッピングネジ×3
  • カメラ用ケーブル×1
  • マイクロUSBケーブル×1

付属品

  • 組立マニュアル
  • QuickStartGuide
  • キャリブレーションと使用説明書
  • WindowsソフトウェアV1.2
  • MacOSのソフトウェアV1.2

まとめ 電子機器のヴァーチャル化の普及

冒頭で電子機器の小型化について述べたが、小型化やハイテク化の行きつく先はヴァーチャル化だろう。このレーザーキーボードV2の開発が、最もヴァーチャル化の機能、メリットを表していると言える。キーボードがヴァーチャルで操作することができれば、ユーザーにとってのメリットは、余分なスペースも無い上、パソコンだけではなくタブレット端末やその他のモニターでも操作ができるということだ。

また、こうしたヴァーチャル上の操作がリアルな世界で機能を発揮できるというメリットは、単純なユーザー面からの使い勝手という部分以外に、製造側にも多くのメリットをもたらすことになる。実際、このヴァーチャル化が進むことで、キーボード本体を製造するための多くの費用が不要になる。こうしたヴァーチャル化とオープンソースにベースを置く製品開発は、時代の必然として進み、多くの製造業に適用されるようになるだろう。

例えば、3DCADとヴァーチャルリアリティの活用が航空宇宙産業などで進んでいるが、実物のプロトタイプを作る前に、ヴァーチャル上で多くの機能確認や性能確認を行なうことで開発スピードとコスト削減をもたらすことになる。こうしたリアルとヴァーチャルの融合は、良くも悪くも今後のモノづくりを変え、そしてモノづくりに求められる人々の能力も変えることになる。

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