スウェーデンのデザイン会社の画期的な3Dプリント電球プロジェクト

By | 2014年3月20日
スポンサーリンク

金型では生産できなかった商品

3Dプリント技術を利用すれば今まで販売できなかった商品や、表現できなかった商品を作ることができる。それが最大のメリットの一つだし、3Dプリンターが革新的と言われる理由の一つでもある。従来の金型を使った大量生産体制では、ある一定の販売量が見込まれないとその商品は世に送り出されることは無かった。

しかし、3Dプリンターを使って商品を作ることができるようになれば、1個単位からでも生産可能だ。本日ご紹介する「壊れた瞬間をキャプチャーした電球」もそんな3Dプリント技術ならではの商品だと思う。

この壊れた瞬間をキャプチャーした会社はスウェーデンのデザイン会社で、まさに電球を落として割れる一瞬を、そのまま電球にしている。以下の画像を見ていただくとわかると思うが、従来の大量生産でこの形状の電球を販売するためには、この複雑さを再現できる金型をわざわざ作らなければならず、そのコストも非常に高額になってしまう。

そうすると、当然それだけのコストに見合った採算がとられなければ生産されないことになってしまう。まさにこの「おっと、私は電球を落とした」電球は、3Dプリント技術ならではの商品なのである。

「おっと、私は電球を落とした」電球1

Bullet_meet_bulb

「おっと、私は電球を落とした」電球2

Oops_I_dropped_the_bulb

「おっと、私は電球を落とした」電球3

Wrecking_bulb

まとめ –デザイナーの時代-

この「おっと、私は電球を落とした」電球はLED電球であり、耐久性のある白いナイロン素材で3Dプリントされたもの。上記のように3種類の電球があり、価格はどれも399ユーロ(約56,000円)だ。

多少高くても、デザイン性などにこだわりを持ったり、面白みを感じてくれる人は買うのではないだろうか。従来の金型を使った量産では当然赤字になり、事業としては成り立たないが、3Dプリンターであれば、1個単位の完全受注生産が可能なため、コストをかけることなく、製造販売ができる。

まさに3Dプリンターによるパーソナルファブリケーションの代表のような使い方だ。IT大国であると同時にデザインでは世界のトップを走ると言われているスウェーデン企業ならではの斬新な取り組みと言える。

3Dプリンターが普及することによって大量生産体制の大企業にもトータルコストの圧倒的削減というメリットをもたらすが、高いデザイン性を持ち、職人なみのこだわった商品を提供することができるデザイナーにも多くのメリットをもたらすことになる。これからの新しいものづくりを牽引するのはデジタル化によってパワーを得たデザイナーたちだろう。

スポンサーリンク